Subscribed unsubscribe Subscribe Subscribe

Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

Which sounds right, anyway? 何が標準かということ

 

以前もあったことだが,

They may recommend students skip classes.

と書いた部分をネイティヴスピーカーに診てもらったら,

They may recommend students to skip classes.

と直されて帰ってきた.ノンネイティヴだと,suggestと同じで,"recommend (that) sb subjunctive"をなんとなくパターンとして覚えているのだが,そうは考えないネイティヴもたくさんいるということか,とは思ったけれども,ちょっと調べてみたら,

 

最近の辞書では,こうなっていると知った.

recommend somebody to do something We'd recommend you to book your flight early.

 

 一瞬,チェックを戻そうかとも考えたが,せっかくこうあるのだから,変更を受け入れることにした.まあ,文法の本じゃないし.個人的にはdifferent than, the reason ... is because, if I was ...はそんなに気にならない.それより,

My favorite book is ...

というべきところを

I like book (best) is ...

と云ってしまう初級者を減らす方が大事なのだから.

 

Starting with Why Again 2 続・なぜ「つながり」や「まとまり」が重要なのか

少しテクニカルなことを下(↓)の記事に合わせて付け加えておきます.
 
cohesion(つながり)とcoherence(まとまり)という言葉を使うかどうかとして,どうやってセンテンスを連続的に展開するかにこだわる英語の先生たちは前のセンテンスを受けての名詞の処理(こういうのです)
He refused my proposal. His refusal perplexed us. 
が好きなようですが,これを入れようとすると英文の抽象度や語彙レヴェルが上がってしまうんですよね.まあ,上はわざと短いセンテンスにしましたが現実的にこの主のものが使われる場合は総じてセンテンスも長いものと短いものがうまいバランスで使われる必要もあったりしてセンテンスを連続的に生み出す技術的には高くなりがちです.だから,余程の上級者じゃないと学習者がこれをかけるわけないので,この辺が厄介だなと思います.
 
でも,フツーの学習者が到達できるのって,
 

My girlfriend is tall. She is six feet tall.

 のように,前のセンテンスで提示された情報の核をHow tall?に答えて次のセンテンスを生み出すことぐらいしかできないと思います.俗っぽい云い方をあえてするならば,受験英語的な「XX構文」と呼ばれるものを2つ並べるのは無理だと思いますし,実用英語でも「おお」と唸るようなcollocationを2つ並べるのも多分無理でしょう.だから,この辺のできそうなことに時間を投入するほうがいいと思います.まあ,でもそれはぼくが「ろくに本を読まない(原文に合わせてカナ表記からひらがな表記に変えました)」からかもしれません.最近,ようやくCohesion in English (English Language Series; No. 9)を買って目を通して見ましたが,難しくて正直J. R. Martinやオーストラリアの英語の先生用の機能文法の本に書いてあることぐらいでいいんじゃないかな,と思いました.もう若くはないので「できない」ことにチャレンジする気もありません.

 

話が逸れました.後,本を作っていて,展開というとdiscourse markersばかりになりがちなんですが,本当に本当のことを書いてしまえば,「つながり」を出す上でこれらの小道具が果たす役割は,ないわけではないけれども,そんんなに重要ではないんですよね.少なくても,成人であれ,就学中の学習者であれ,discourse markerを入れさえすれば途端につながる2つのセンテンスをきちんと並べられる学習者が大量にいるわけではないですから.というか,thereforeと書けばその次に結果を表わすセンテンスになにを書いても変わるわけではないですよね.笑うかもしれませんが,極端な話,そう考えている学習者は多いわけです.下手すると教える側の人にもそういう人がいそうです(ぼく自身がリアルにそういう人と話を受けてショックを受けた経験があります).英語がすごくできる英語の先生という人でも(「でも」の代わりに「は」とするのかは微妙なところです.ネイティヴスピーカーを含めて運用能力が高いのに加えて学習者の頭でなにが起こっているのかをかなり的確に判断できる人は多くはありませんがいす),学習者がそういう問題を抱えることはなんだか見えないようです.全然関係ない話ですが,日本人学習者が

*I decided to go home. Because, nobody was there.

 

とするのはBecauseを頭で使うのはまあ,Why...? への返答として話し言葉で学んだことを書き言葉にも適用するからでしょうが,カンマを打つのはなぜでしょうね.ぼくには理由がわかりません.

 

で,それができないうちに,「discourse markerでつなげましょう,でもあまり使いすぎると良くないです」のような書き方になるのは微妙なので,どういう情報の順番で展開していくのか,っていくパターンを繰り返し学習してそれに沿ってセンテンスを2つ(もっと多くても)するという地道な作業の方がいいのになあ,と思いながら,本にそういうを落としていくのに難しさを感じている今日この頃です.というのは展開パターンをうまくまとめているreferenceはそんなないからです.Lambrechtなどの情報構造(Information structure)は面白いけど,求めているものとはちょっと違うし… ぼくが今の本を共著者の人と書いていてすごく参考になったのは,この本でしょうか.「つながり」と「まとまり」について洋書で読むのを苦にしないならば,この本はかなりわかりやすく書いてます.基本英語圏の子供が段階的にライティングをマスターしていく視点から書かれているので,例として取り上げているものも無理のないものが多いです. 

Genre, Text, Grammar: Technologies for Teaching And Assessing Writing

Genre, Text, Grammar: Technologies for Teaching And Assessing Writing

 

 

Starting with Why Again なぜ「つながり」や「まとまり」が重要なのか

 

英語スピーキングルールブック−論理を学び表現力を養う

英語スピーキングルールブック−論理を学び表現力を養う

 

 一般的に英会話というのは軽く見られます.よくある英会話に対する批判に「あんなの決まり切ったフレーズ集を覚えるだけで中身がない」というようなのがあります.会話はそんなにやさしいものではないし,では,日常会話で

「あら,山田くん,久しぶり」

「久しぶり.佐藤くん.ところで,この前議論していた課題があったじゃない」

「ああ,東ヨーロッパの民主化がどうなったかという話題だったよね.あれは,多くの日本人が真剣に話さなければいけない話題だよね.よし,今から話し合おうじゃないか」

とかやり出したらむしろその人の言語感覚を疑うわけで,大概,「会話は軽い,読み地中心の知的な英語を日本人は学ぶべき」という人は知的でもないし,下手すると英語を読むのも苦手だったりします(「会話が大切」という人が知的と云っている訳ではありません).

少し横道にそれましたが,悪名高き英語学校であれ,「フレーズ集の暗記」に時間を割く英語教室はないと思います.「フレーズ暗記」自体は,日本で売られている英会話本がそうなっただけの話であり,会話を学ぶこと=フレーズを覚えること,と考えているスピーキングの指導者・学習者はむしろそんなにいないと思います.

ただ,「フレーズ暗記」というのをある特定の文脈(context)で使われる決まり文句という考え方をすると色々考えさせる問題も出てきます.英語学習,広く考えてことばの学習においてある表現がどのように使われているかを意識するのはとても大事なことだからです.TOEICですら文脈を抑えて解く問題が増えているのですから… 

CD-ROM付 3週間で攻略 TOEIC(R) L&Rテスト600点! (残り日数逆算シリーズ)

CD-ROM付 3週間で攻略 TOEIC(R) L&Rテスト600点! (残り日数逆算シリーズ)

 

でも,実際のところ,あるひとつの表現が全く同じように使えることはあまりありません.似たような文脈自体はあるのですが.そこの難しさから逃げるようにして生まれるのが,抽象的な文構造理解で全てのカタをつけてしまうという話になるのではないでしょうか.

「つながり」と「まとまり」という考え方は,完全なひとつひとつの文脈として捉える考え方と,抽象的にone sentenceの抽象的な文構造にスポットを当てる考え方の中間ぐらいにあります.全てのテクストをそれぞれ違うと捉えると文章全体の構造を追うなんて無理だから,テクストタイプ(英語では普通text typesと複数になります)に分けたり,複数のセンテンスの関係もいくつかのパターン化します.そうせざるを得ないからです.でも,そんなのどうでもいいよ,と考える人が多数派であることはよくわかる気がします.少し,抽象化してあるんだけれども,応用できて自分で使いこなせる感じではないからだし,できるにはセンテンスがある程度自分で作れることが要求されることがあるからです.

…という問題があるので,なかなか『スピーキングルールブック』後も「つながり」「まとまり」を追いかけるのは「ろくに本を読まない英語教師」(いや,ぼくは英語教師じゃないんだけどね)ぐらいなのかもしれません. といいながらも,今年はまた本を出していきます.それも「つながり」「まとまり」の本を.

ただ,個人的に云えば,「つながり」「まとまり」はどうでもよくて,話し言葉の英語を軽く扱われること,文法と単語を学べば英語ができるようになるという思い込みの2つが減っていくほうがいいような気はするのですが.でも,ぼく個人は自分の本が売れさえすればいいです.仕事なので.

Young, Alive, in Reading. 昔読んだ本のこと

『僕の殺人』を読んだという人の情報が入ってきたので,実はこれは3部作で『昨日の殺人』『美奈の殺人』というのがあるということを書いておくとともに,昔読んだ本を紹介してみる.

樋口有介ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫)』は映画やドラマになっているのでわざわざ紹介しても,という感じになってしまう.映像化されたような有名なやつとしては桑原譲太郎『ボクの女に手を出すな (集英社文庫)』と宮部みゆき魔術はささやく (新潮文庫)』(今これは英訳版を見つけたので,今度読もうかな)もいい.

今はもう有名過ぎる作家になってしまった東野圭吾の『放課後 (講談社文庫)』もいいのだが,まあ,これも確か少女漫画かなんかになっていたし,みんな知っているだろう.それに,どこかでこのことについてすでに書いた気がする.歳なので忘れてしまったが.

 青春もののミステリーとしてはこれだろうか.読みにくかったけど,ハマって読んだ.設定が,自分が経験していた世界がこれに近かったというのもあったのだと思う.これも謎がいいんじゃなくて,謎を追う主人公がいいわけで.でも,最後の終わり方も決まっている.

新装版 密閉教室 (講談社文庫)

新装版 密閉教室 (講談社文庫)

 

 もう一つは,これもすでにどこかで書いたような気がするが,これ.この主人公好きになる女の子がいたら,見て見たいけど,これも個人的には忘れられない本. 

黄金色の祈り (中公文庫)

黄金色の祈り (中公文庫)

 

 この2冊を読んだ後,法月綸太郎西澤保彦も色々読もうとしたのだが,なんかあまりピンとこなくて実は他の本は読み通していない.樋口有介をほとんど読んでいるのとは,対象的である.

ぼく自身は特に本格ミステリーファンというわけではないのだが,印象に残った日本語の本を挙げるとなぜかそういう本ばかりになってしまった.

Why can't we stay romantic? 本当にやりたいこととは

 

今頃になってLa La Landをやっと見ました.確かにアカデミー賞受賞するだけの映画だったと思います.何がいいかって,決して主演のEmma StoneがScarlett JohanssonやBlake Livelyのような誰が見てもゴージャスな美人じゃないことでしょうか.いや,本当に.彼女が映画の中ですごく魅力的で,年取って涙腺が緩んできたこともあって彼女の豊かな表情を見ているだけで涙がボロボロ出てきました.

ミュージカルは全く興味がないのですが,歌の歌詞とリズムがストーリーとピタリとハマっていました.夢を追いかける若者というテーマがありながら,無難なハッピーエンドに収まっている最後のシーンもまあ,良かったんじゃないかな,と思います.

ネタバレになってしまいますが,どちらかというと才能があったほうが夢を叶えたというのも落とし所としてはいいと思います.努力すれば何でも乗り越えられるという話はあまりに嘘っぽいですから.

ちなみに,個人的な考えですが,人はなんだかんだ云いながらもある程度自分が好きなことしかしないと思います.自分が好きなことをうまく日常の糧を得ることにギリギリ結びつけてなんとか生活するわけです.で,その中で磨いてきたスキル自体も個人的・主観的なものの集積ですから,他人に若い頃にこれをやっておけばいいよ,とか云っても多分どうせそんなアドヴァイスは役に立たないと思います.そういうこともあって,最近は英語をこう学んだほうがいい,とかいうこともどうせ文法の好きな人が文法が大事といい,音に興味があって口ずさんできた人が発音の重要性を説くような気がしてきたので,自分はなるべく黙っていることにしようと思います.

ただ,ひたすら教材をひとつずつ細々と作っていくほうがいいような気がしています.この本を書くというのも,突然血迷ってぼくが夢を追いかけ始めて,全部英語で物語を書くか,会話スクリプトを書く以外の仕事を受けなくなったら,まあ,破産するでしょうね….

Bright-sided: How the Relentless Promotion of Positive Thinking Has Undermined America

Bright-sided: How the Relentless Promotion of Positive Thinking Has Undermined America

 

 

1-4 One verb for one sentence—1つのセンテンスに動詞部分は1つ

(註・これは今書いている本の原稿として執筆したものですが,大幅に全然別の切り口から書き直すことにしたのでここに載せることにしました) 

X I think I want to will study harder from now.

->  I want to study harder from now. / I will study harder from now.

これからもっと勉強したいと思います.

 

-ing形や-ed/-en形,to do形は動詞ではない

単語の品詞ではなくて,センテンスの中の役割を問題にするとき,ひとつのセンテンスについて主語に対応して時制を運ぶ動詞(部分)は原則1つであるということを頭に入れましょう.

 

Romeo kissed Juliette last night.

 

上では,主語Romeoに対応する動詞部分はkissedです.昨夜のことなので過去形が使われています.しかし, 下ではどうでしょうか.

 

Juliette was kissed by Romeo last night.

 

<be動詞+-ed/-en形>を使った受け身のセンテンスですが,時制を運び,主語Julietteに一致しているのはwasであり, -ed/-en形単独では動詞とは呼べません.このことは次を考えればわかると思います.

 

The boy kissed by Juliette turned red.

 

動詞はturnedです.kissed by Julietteの部分はthe boyにかかって説明しているにすぎません.

 

同じことは,-ing形やto do形にもあてはまります.

Taylor is singing a very old song. <be動詞+-ing形>で進行形

One of the girls singing on the stage suddenly cried.  -ing形はone of the girlsを説明

My hobby is collecting stamps.  動詞部分はisで,-ing形は「集めること」と名詞の働き

 

Roger decided to leave Japan. 動詞部分はdecided

We have a lot of topics to discuss. to discussは直前のtopicsにかかって説明

A lot of college students are working part-time to earn some money. are workingが動詞部分

 

助動詞と類似表現

上記のケースは主語の人称や時制に合わせて形を変化させる動詞を2つ以上1つのセンテンスに入れてしまうことがよくある誤りですが,逆に動詞のないセンテンスを作ってしまうケースとして助動詞およびその類似表現の直後があります.

 

X Most members could not the meeting on Friday.

 

->  Most members could not attend the meeting on Friday.

 

(大部分のメンバーは金曜の会議に出席することはできなかった)

 

助動詞の場合,<助動詞+動詞の原形>がセットで使われます.このセンテンスの場合,couldは「できた」という過去の可能性を表していますが,助動詞が時制を表わすことはそれほど多くないので,下記のような表現に注意してください.

 

Martha could help you find what you need. She is so resourceful.

(Marthaが君に必要なものを探すのを手伝ってくれるかもしれない.彼女は情報通だから)

 

また,助動詞そのものではないものの,後ろに動詞の原形を取らないと意味が成立しない助動詞的な表現で動詞を落としてしまう学習者が多いので注意しましょう.

 

X All the first year and second year students are required to some English classes.

->  All the first year and second year students are required to take some English classes.

(1年生,2年生はみんな英語のクラスを履修する必要がある)

1-3 Use “to be” in the right way—be動詞を正しく使う

(註・これは今書いている本の原稿として執筆したものですが,大幅に全然別の切り口から書き直すことにしたのでここに載せることにしました) 

X  Christina is beautiful long hair.

->  Christina has beautiful long hair.

Christinaは髪が長くて,きれい.

 

Who Is Whatの文とbe動詞

Who Does What(だれがなにをする)が英文の基本だと1-2で学びましたが,それとは違うタイプの Who Is What(だれはなに である)という描写・説明の文もあります.このタイプの文はbe動詞を使うのですが,学習者の多くは以下のbe動詞の機能・用法を正しく把握していないようです.

❶ 定義するために,前後の名詞を=でつなぐ My favorite movie is Ferris Bueller’s Day Off.

❷ 前にくる名詞の状態を描写・説明する Alan is very creative.

❸ 前にくる名詞の存在を述べる Haruna is here.

そのため,多くの間違ったセンテンスを生み出してしまいます.

 

To be  「は」「が」

最も典型的な誤用は,別の動詞の前にbe動詞を使うことです.

 

X Business people are meet new people quite often.

->  Business people meet new people quite often.

 

かなり文法を勉強した学習者もいざ英文を作ろうとすると,「は」「が」のところにbe動詞を使おうとしますが,これらはすべて誤用です.日本語には「私の元カレ」「たくさんの学生」など,名詞の後ろに「は」「が」という助詞(particle)をおいて文の主語にすることがありますが, 英語にはこのような語はなく,名詞は動詞の前に置かれることで主語になるわけです.

 

前後の要素の意味関係をよく考える

次に多いのは上の❶❷の区別がつかないために起こる誤用です.日本語では「あの選手はケガ(をしている)」ということがありますが,be動詞の❶の用法を使って

 

X The player is an injury.

 

のようにはいえません. the player (選手)=an injury(ケガ)ではないからです.もし,be動詞を使うのであれば,形容詞のinjuredを使って,

 

->  The player is injured.

 

のような❷の文にしないといけません.

 

また,「夏は花火だ」を

 

X Summer is firework.

のようにしてしまう学習者もいますが,summer = fireworkではないですよね.この場合,夏に花火大会に行くことを指しているのか,花火で遊ぶのかわかりません.自分が言いたい情報をよく整理して,作ったセンテンスのそれぞれの構成要素の意味関係をよく考えることが大事です.普通の英語では

 

In summer, people play with fireworks.

In summer, people go to a fireworks festival.

The fireworks are a popular summer attraction.

 

などのようにいいます.