Write to Do the Right Thing

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How to keep the conversation going 新刊の対象読者と特徴

 

ネイティブなら小学生でも知っている会話の基本ルール

ネイティブなら小学生でも知っている会話の基本ルール

 

 この本は初級者・中級者用の本です.ネイティヴにとってはごく普通な表現・コロケーション・イディオム・句動詞などを集めた本ではなく,英会話・スピーキングのマクロスキルについて書きました.スピーキングをマクロ的にみた本としては『ネイティブも驚く英会話のコツ ―あなたの実力を引き出す28のコミュニケーション方略―』や『CD付 知られざる英会話のスキル20』などがありますが,これでは難しすぎるという人のための本です.

自分の本なら『論理を学び表現力を養う 英語スピーキングルールブック』では難しすぎて,かといって『「意味順」で学ぶ英会話』のようなことを学びたいというわけではないという読者が対象です.

イラストがふんだんに入っているので,初級者の人も気軽に手にとって使って頂けたらと思います.

 

How to keep the conversation going 新しいスピーキング系の本を出します.

休暇中につき,あまり何を書けばいいのか思いつきません.今週末あたりから書店に並び始めるそうです.

ネイティブなら小学生でも知っている会話の基本ルール

ネイティブなら小学生でも知っている会話の基本ルール

 

今日はこの本の「まえがき」の部分だけ紹介します.

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この本は,アメリカ人であれば子供のときに周りの人とのやりとりを通じて体得していく会話のルールをわかりやすくまとめたものです.本書の特徴は主に2つに要約できます.

 1つは,ネイティブスピーカーにとってあたり前の会話のやりとりを類型化することです.英会話の勉強というと英語らしい表現の習得に偏りがちですが,やりとりの基本ルールに大きく外れて使われていれば,せっかく覚えた表現も効果がありません.

 もう1つは,会話における文法ルールの復習です.学校英語をきちんと勉強していれば英会話でも困ることはない,という英語の先生もいますが,この指摘は半分正しく半分間違っています.英会話でも文法は重要ですが,難しい文構造を読み解くための文法事項と,話し言葉で頻出する文法事項には大きなギャップがあります.たとえば,疑問文の作り方は中学校の教科書の中で扱われていますが,高校でリーディング中心の授業に移行すると,復習することのないまま忘れてしまう学習者がほとんどです.しかし,疑問文の習得なしに会話でのコミュニケーションを進めるのは不可能に近いと言っても過言ではありません.本書は,この種の抜け落ちてしまいがちなルールも初級者向けにていねいに扱っています.

 この2つの問題意識は,それぞれ2015年に出た『論理を学び表現力を養う 英語スピーキングルールブック』(テイエス企画),『「意味順」で学ぶ英会話』(JMAM)と重なりますので,さらに学びたい方はぜひご参照ください.

 本書を仕上げる上では多くの人にご協力いただきました.英文チェックをしていただいたMichael McDowell, R. A. Paulson両氏,すてきなイラストを描いてくださったAyami Amy Ichinoさん,ネイティブの立場からコメントをくれた友人のGayla Wells Ishikawa, Wayne Hutchinsに感謝します.

Knowing the form 覚えているということ

 英語ではフレーズの暗記は多くの英語の先生にあまり評判が良くありません.そんなことをするぐらいなら文法をという先生も少なくないようです.collocationだとそうでもないのに.不思議です.

云っておきたいのは,フレーズものでも実用性が高いものが収録されているとともに,適切な使用場面の説明のあるしっかりしたものならば学習することは決してマイナスではないと思います.初級者用ではないですが,最近出たこれなんかは非常によくできています.

相手と場面で使い分ける 英語表現ハンドブック

相手と場面で使い分ける 英語表現ハンドブック

 

これもなかなか良いです.詳細に調べたわけではないですが.

フレビル 表現を豊かにするフレーズブック【MP3 CD付】

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  • 作者: ジェームス・M・バーダマン,マヤ・バーダマン
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 前にも書きましたが,英文のストックが頭にある(=典型的なセンテンスを覚えている)ということの大事さはなかなか理解されません.というか,誤解されがちです.これはよく出るセンテンスを無理やり覚えることとは大きく異なるからです.

どちらかというとあまり覚える努力をせずにポンと出てくるセンテンスのストックが大事なのです.例えば,『「意味順」で学ぶ英会話』では,P20で,代名詞の変化や動詞の動作の対象に人が来るセンテンスをI love you.に絡めて説明しています.ここでぼくが前提にしているのは文法がどうこうということは全くわかっていなくても,多くの人はおそらくI love you.というセンテンスを知っていて意味がわかっている,下手すると使えるだろうということです.

で,この前提があると非常に動詞の前にある名詞(相当語句)が動作の主体(doer)であり,後ろの名詞(相当語句)が動作の受けて(receiver)であることを説明しやすいと思います.で,ここから,ドシドシと別の同じパターンのセンテンスを例として出していくことが可能になるわけです.なるべくこういうことができるようにするのが理想だと考えています.

ぼくが5文型に否定的なのも,

Jessica always tells her sister the truth.

Her way of speaking sometimes drives me nuts.

 的な文を覚えていることを英語が苦手な層に要求するのはほぼ無理ではないかな,と思っているからで,しばらく,Who Does/Is Whatのセンテンスだけでしばらく出会ってちょっと引っかかるのを待ったら,と思っているからです.

同時に,強引に覚えることを想定しているのではない,とは書きましたが,初級の段階では典型的なセンテンスを耳にして,書き取ったり,必要ならば,和文英訳(個人的には嫌いです)やパターンプラクティス,語の並び替えなどハシゴになるものを使っても良いから,正しいセンテンスを口にする練習をする方が,変な英文を読もうと急ぐよりも本当は良いと思います.これってある意味,文法をしっかりやることでもあるし,同時に今流行りのスピーキングへの初歩的な対応でもあるのですから.

でも,リーディングが大事という人もスピーキングが大事という人も先を急ぎたがるんですよね.学習的な効果の問題もさることながら,もっとたかがことばの勉強にセカセカしないでゆっくりと構えても良いのに,と思いますが,それぞれの立場で,どうも時代が人を急がせるのでしょう.

 

Sweet stories 海の向こうの甘いお話

小沢健二は子供の頃から,岩波少年文庫から始まり,海外の物語を小さい頃から読んでいたらしいですが,あいにくぼくはそういうことはほとんどありません.少しそういう本を読むようになったのは,年を取ってからです.だから,海外の小説は数えるほどしか読んでいません.その中でベタ中のベタながら案外最近では読んでいる人が少ないのはこれでしょうか. 

愛の妖精 (岩波文庫)

愛の妖精 (岩波文庫)

 

 これは煌(きら)めくようなみずみずしい感性をした10代前半に読まなきゃ何も意味ない,的なことをいう人もいますが,時間があれば20代でも30代でも40代でも50代でも今読めばいいと最近考えるようになりました.

 ジョルジュ・サンドはフランスの作家ですが,ロシアの文豪・ドストエフスキーの本も上げておきます.大昔,『地下生活者の手記』とかソルジェニーツィンの『収容所群島』とか読んでいる人がたくさんいました.が,ぼくにはちょっとついていけない感じです.ドストエフスキーならまずこの本でいいと思います.

白夜 (角川文庫クラシックス)

白夜 (角川文庫クラシックス)

 

 ドストエフスキーの悪人ばかり出てくる小説に慣れている人は驚くと思います.こんな美しい話を書くのかと.

フランスの文豪・スタンダールも同様で,とても一般人はなかなか『赤と黒』とか読み通せません.そこで,おすすめなのは『ヴァニナ・ヴァニ』という短編です.

 ぼくは訳は読んでいない(原文を読まされました)ので訳文が読みやすいかどうか知らないのですが,ダイナミックで結構気に入ったのを覚えています.そろそろ引退しようと思っているので,そうしたら,こういう本の原書を読んだり,英訳を読んだりして余生を過ごそうかな,なんてちょっと思います.それまではアイドル(誰?)がこういう本を読んでもっと先に進んでいくことを祈ります.

The Basic of English 本当は英語力ゼロというのはあまりない

 この本で扱っている文法事項は本当に少しですが,実は本当に大事なのは最初におまけとして載せている「Lesson 0 5Ws & Howと意味順」の10ページです.本の作り上,最初にこれくらい触れていないと後で困ったことになるといけないのでこのページが描かれることになっているのですが,結果的にここに本質中の本質がまとまっていると思っています.

「意味順」で学ぶ英会話

「意味順」で学ぶ英会話

 

 この10ページが本当にわかれば,実のところ,時間をかけて自分なりにインプットを続けていればなんとかなるものです.やっているうちに,良いリファレンスも見つかるでしょう.でも,この10ページを超えた人というのは案外少ないのかな,と思っています.

もちろん,英語の先生とか英語をフツーに使っている人はなんでもないのでしょうが,この部分が体感・実感を伴なってわかるか,という部分をクリアーできなかった人が色々自分なりに努力をしたり,周囲の人からのアドヴァイスを聴いたりしても,なんとなく度の合わないメガネをかけている感が拭えないで苦しんでいるような気がします(気がするだけかもしれませんが…).

この部分を少しふくらませて1冊の新書ぐらいの本か雑誌の特集記事にして採算は取れなくてもいいから多くの人に触れる形にできないか,と思ったりしますが,まあ,ちょっと難しいかもしれないですね.

It depends. 品詞と文型の関係?

これはこの記事の続き的な話です.「まずは中学英語から」とか「文法の基礎がわかっていない」ということを英語の先生はよく云います.でも,中学英語というのは一体なんなのかはよくわかりません.

というのは,中学で1度は出会っている(はずの)英語というのは結構高いレヴェルのことがあるからです.ぼくは中高生の英語教育にはほとんど興味がないのですが,自分が書く初級者用の本を出すにあたって,現行の中学生用の教科書を少しみてみることがあります.各社何度や語彙・表現の選定にバラツキがあります.

で,学校の授業以外ではおそらくですが,フツーの中学生というのは,この前紹介した山田暢彦先生(アメリカ人,Nobu Yamadaとも名乗られるようです)の学研の教科書が学年別になっていてそういうのを勉強しているのでしょう.『くもんの中学英文法』もベストセラーですが.

中1英語をひとつひとつわかりやすく。(CD付き)

中1英語をひとつひとつわかりやすく。(CD付き)

 

最近では知る人ぞ知る大物が中学英語のやり直しの本を出したりしたこともあります(勧めている訳ではありません).

覚えやすい順番で【7日間】学び直し中学英語

覚えやすい順番で【7日間】学び直し中学英語

 

 ただ,自習じゃなくて,塾に行くと,『シリウス』だとか『新中学問題集』(今は別の名前になっているかもしれません)だとか学校の補助教材あるいは夏期講習・夏休みの宿題などで使われるような教材をやらされることになります.で,良くも悪くもこれが日本人の「学校英語=受験英語」の共通理解のベースはここにあるようです(だから,「中学校・高校の授業で教えられる英語の知識」と若干のズレがある).

こういう英語公教育のど真ん中ではなく周辺で教えられている英語知識に独自のものがあるのは良いかどうかはともかく確かだと思います.塾や予備校の経験者だと,誰もが身につけておくべき基本的な英語の知識として「品詞と文型の関係がわかっているかどうか」というようなことをいう人がいて,ぼくはのけぞるほど驚いたことがあります.これというのは,ネイティヴで書く英語に難があったり,する少なくとも初級を抜けた,TOEICで云えば600点あたりをクリアーした人が意識する点じゃないかな,と思うのですが.

5文型がいいとか悪いとかいう前に(ただ,今から書くことが初級者には5文型に引きずり込まずに「意味順」をという現在の考えにつながっているのですが),「品詞と文型の関係」がわかるには普通に考えて,その場で覚えたのではなく,ある程度,正しいセンテンスを覚えている(頭にストックがある)必要があります.それがないと,多分,「これはこの品詞だからセンテンスでこの役割は果たせない」ような説明はピンと来ないと思います.抽象的な文法ルールの理解というのは具体的な例文の中での「気づき」を必要とするので,ルールごとに要求されるインプットの質というのがあると思うのですが… 「あるルールの説明をして,それに合う例文を挙げる」という方法と「学習者がすでに覚えているセンテンスからあるルールの説明を理解させる」という2つの方法はどちらも有効なのであり,前者に頼りすぎると学習者はパンクするので,両方を適当に織り交ぜながら学習者が学んでいく環境を整えることを考えるのが大事だと思います.

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While I am working on galley proofs... こうしている間にも

自分がTOEIC本の校正をしている間にも新しい本やベストセラーの改訂版はどんどん出てきてしまいます.

この大きな総合対策本も改訂されます.これは直接この本の担当の編集者から話を聞いていたのですが,Amazonにすでにリンクがあります.

CD付・音声無料DL はじめてのTOEIC L&Rテスト 全パート総合対策

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 しかし,びっくりしたのはAmazonには載っていないものの,同著者があのロス・タロックさんとこんな本を書くんですね.