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It's on Amazon now! はじめてのTOEIC L&Rテスト きほんのきほん

 ようやくAmazon

 

はじめてのTOEIC L&R テスト き

はじめてのTOEIC L&R テスト き

 

 

 

The book is coming out. もう1週間を切っている…

はじめてのTOEIC® L&R テスト きほんのきほん【10月発売予定】 | スリーエーネットワーク

 

こんなことしている場合じゃないので,しばらくここに書くのはやめると思いますが,25日ごろ書店に並ぶという話です.Amazonはいつ頃になるのかわかりません.

They started doing this much earlier マクロ構造を以前から示していた人たち

古い版のものが中古でも高くどうしようかなあ,と思っていたら新版が出ていたので早速取り寄せることにしました.まだ読み始めたばかりですが,面白いです.正直,Halliday原書はなんだか難しそうなので,パラパラ見て気になったところを拾い読みする以上の気には今はなりませんが,そういう無知なぼくにとってはDerewiankaやMartinあたりはfunctional grammarの格好な参考書になっている気がします.いま共著で進めているライティング本を書く上でもそのような参考書に助けられました.

Teaching Language in Context

Teaching Language in Context

 

こういうようなfunctional grammarで扱われるのtextの構造を英語本に落とし込む作業をすると『ネイティブなら小学生でも知っている会話の基本ルール』のChapter 3のような感じになります.個々の文法でなくまとまりのある会話や文章のマクロ構造を訳ではなく示すことで,似たようなtextに出会ったときに当たりをつけて聴いたり・読んだりすることができることが目的です.

さて,ところで,このようなマクロ構造に目を向けていた人が他にいなかったのか,というと決してそういうことではありません.例えば,愛場吉子さんの『CD-ROM付 相手を必ず味方につける英会話のロジック』(アルク)などでも使われています.

実のところをいうと,現在はどれだかauthenticな新作問題を作れるか,というだけの勝負になってきつつある(そういう気がするだけです.ぼくは少し距離を置いているので実際のところはわかりません)TOEIC本の著者の中で比較的早くから早川幸治さんがPart 3, Part 4, Part 7でのマクロ構造の説明を加えていました.ぼくは『【新形式問題対応/CD付】 TOEIC(R) LISTENING AND READING TEST おまかせ730点!』を見ていただけるとわかるようにTOEICの会話・トーク・パッセージは3つに分けています(ちなみにしつこく宣伝しますが近いうちでるこの本もそうです.)が,早川さんは4つの構造に分けることが多いようです.

ところで,人によってはこのマクロ構造を示すことを意味がない,と考えている人がいるようです.そう考える人はそんなの当たり前じゃないか,と思うのか,そんな難しいことわからない,と考えるか,それより文法と単語をという話になるようです.でも,マクロ構造を頭に入れたら,textで出てきた新しい文法事項や語彙もcontextと一緒に学習できるから忘れにくく,語彙力や文法力もつくような気がするのですが,どちらかというとcontextから切り離して語彙や文法を学ぶことに魅力を感じている人の方が多数派なのかもしれませんね.そういえばウェブ上のある場所でこの英検の3Bのtextに問題があるとかいう指摘を知り合いがしていて,なるほどな,と思いましたが,ぼくは英検教材を扱ったことはないし,今後もないと思われるので,取りあえずぼくはスルーしておくことにします.ただ,こういうのも実のところ云うとfunctional grammarが扱うところでもあるのですが…

What's in the Magic Box? 玉手箱の中には

 これはこれから出る出版物にちょっとだけ書いたことですが,最近考えることは文構造や語順といった文法系の知識とコミュニケーションを意識したコンテクスト・文脈(context)系のことがどのように絡んでいるか,ということです.

「意味順」で学ぶ英会話

「意味順」で学ぶ英会話

 

 多分,教材などの説明技術に落とし込むには時間がまだかかるような気がしますが,認知英文法(Cognitive English grammar)でいうgrounding, anchoringなどと呼ばれるdictionary entryである抽象的な語をコンテクストに合う形にするという作業をどう考えるか,という問題です.

名詞ならdictionary entryというのは何もついていない単数形です.だけど,実際使うときはそれが数えられるものだったら,概念的なものであれば-sとして「種類一般」を表わすようにするわけだし,そうでなければa, some, the, all, every, her, ...などをつける(もちろんその直後に描写・説明のために形容詞を挟むことなどもあります).

同時に,動詞ならば形を変えるわけでしょう.時制(tense)もあれば,法(mood)を変えることもあり得ます.

で,その部分はどこで起こっているのか,と云えば,田地野先生の「意味順ボックス」で考えれば,最初のモデルではなかった「玉手箱」なのかな,という.

『「意味順」で学ぶ英会話』 では,5Ws & Howを最初から意識させるために,全部ボックスを英語にしたので,「玉手箱」はMagic Boxにしてあります.

[Magic Box]  [Who]  [Does/Is]  [Whom][What]  [Where] [When]   (How)  (Why)

Actually,       that      's  not                  true.

Could            you     carry                   this bag?

な訳ですが,Actually,といった言葉や疑問文を作る(=Moodを変える)ということを含めて,ここが使われていることを考えるとMagic Boxをdiscourse, contextへの窓口と考えられれば面白いんじゃないのかな,とぼくは勝手に考えています.

まあ,今の所はあまりdidacticなところに行きそうな気はしていませんが…

A New Approach to English Pedagogical Grammar: The Order of Meanings (Routledge Research in Language Education)
 

 

How the book is reprinted 増刷はまだか

 少し出版に関係することを書きます.この塚田幸光先生の本が増刷になったということを聞きました.発売日を考えると,村上春樹まではいかなくてもかなり早い増刷と云えるでしょう.

CD付・音声無料DL はじめてのTOEIC L&Rテスト 全パート総合対策

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増刷についてはヒロ前田さんがブログで記事を書いています.

疑問50 増刷の意味 その2 | TOEIC対策 疑問ひたすら100連発 by ヒロ前田

疑問49 増刷の意味 その1 | TOEIC対策 疑問ひたすら100連発 by ヒロ前田

 

増刷回数は必ずしもその本が売れていることを意味するわけではない,ということですが,まあ,上の本はかなり売れているということなのだとぼくは判断します.というのは,元々ベストセラーの新形式改訂版だったわけですから,出版社の方もある程度売れることを見込んでいたわけです.そして,売るためには販売面積を確保するため(各店舗一定の部数を流さないと平積みにしてもらえない)に,初刷の時点で結構部数があったはずです.にもかかわらず増刷というのは,出版社の予想を超えて売れたということではないでしょうか.

 

operation costsを考えると増刷回数は少ない方がいいのかもしれませんが,著者としては在庫がやたらとあるよりも少しずつでも動いている方がいい気もしますし,増刷のたびにマイナーな修正ができるので,ぼく自身は増刷の話があると喜びます.

 

ちなみに,この本は1年ぐらいして増刷しました.

 

近いうちに発売されるはずの(まだAmazonには出てきていません)下の本も初刷を超えるぐらい動いて欲しいものです(まだ買えません).

honto.jp

 

Trying to go beyond もっと遠くまで?

 この本の著者のひとりの先生と実は知り合いなのですが,新刊『ネイティブなら小学生でも知っている会話の基本ルール』を献本したところ,有難いことに非常に好意的な言葉をいただきました.

完全マスターナチュラル英会話教本

完全マスターナチュラル英会話教本

 

 で,「売れるんじゃない?」と云ってくれたのですが,どうでしょうか….また,例によってマニア受けする本を書いてしまったような気もしれているので.

ちなみに,『英語スピーキングルールブック』でもしたように,こういう参考文献(しかもなぜだかAPAを使っている)を最後に挙げていますが,フツーの学習者にはなんだ,とかいう感じですよね.こういうのは明らかに好事家(こうずか)への配慮ですから.

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まだ,本が出て2週間ぐらいですが,もうちょっと普通の(定義が難しいですが)初級者・中級者に届くような感じになってくれればな,と思います.

Think critically 「考える」ということの難しさ

 

英語スピーキングルールブック−論理を学び表現力を養う

英語スピーキングルールブック−論理を学び表現力を養う

 

 critical thinkingは最近は「批判的思考(力)」と訳されることは少なくなり,「論理的思考力」「ロジカルシンキング」もしくは「考える力」となってきたのは良いことだと思います.

以前ネットで,「批判的思考力がどうこうという上司のミスをベタベタにディスってやったら怒られた」ようなことを書いている人がいて,いや,それはちょっと違うな,と思ったのですが,Critical Thinking (CT)を推進する人たちがthink criticallyができていないということは時々あります.

この辺が難しいところなのですが,「考える力」を伸ばすプログラムを用意するというのはひとつの立場になっている場合,自分たちの立場が間違っている可能性もある・あるいは現場のすべてのオプションを考えると最適ではないということを「考える」のは非常に当事者には難しくなってくるからです.これは,権力を批判するマスコミが,自分たちの「報道という権力」を批判しにくくなるのと同じです.

では,どうするんだ,「考える」のを放棄していいのか,ということになるかもしれませんが,いや,そういうことじゃなくて,あくまで「絶対解」を求めることをやめればいいんじゃないかな,ということです.それも,別に「君のことが云っていることも正しいかもしれないけど,ぼくが云っていることも正しいかもしれないぜ」というような相対主義に立つこととはちょっと違います.「現時点のもっといる選択肢を吟味すると自分はこのように考えている・この立場に立つ.だけれども,条件が変わって選択肢が増えたり,なくなったりしたら,立場を変えるかもしれない」ということを意識することではないだろうか,と思います.ついでに云えばほとんどの人は立場を変えたりはしません.それはそれでいいのだと思います.それよりも,たとえ仮定の話であっても自分の意見の限界点を探していく,自分自身がなぜその立場に立っているのかを,他人の立場を賛成はしないけれどもその背景に立場を理解することで,より明らかにしていく,そういうことがCritical Thinkingの本質じゃないかと思ったりします.まあ,これ自体「云うは易し…」の話なのですが…