Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

Take action! もう1度書きます.本を復活させるには.

 

英語ライティングの成功法則―パラグラフの組み立て方「超」実践マニュアル

英語ライティングの成功法則―パラグラフの組み立て方「超」実践マニュアル

 

 さて,国際語学社のことについてもう少し書いておきます.この会社の経営がどうだったとかそういうことにはあまり関心がありません.おそらく経営者側にはただ何もしないで本を出してもらってぶうぶうわめいているぼくら著者とは違った悩みが多分あると思うからです(皮肉じゃなくて実際そう思います).

ただ,国際語学社は多言語の初級者テキスト,それも失礼な書き方になりますが,フランス語やドイツ語,中国語といったものではないマイナー言語も白水社や大学書林に並んで出してきた出版社なので,残念に思っています.

まずはこれだけスウェーデン語 (CD BOOK)

まずはこれだけスウェーデン語 (CD BOOK)

 

 出してきた全ての本がいいものではないのかもしれませんが,救えるものは救ってほしいと考えています.

で,こんなことを書いていいのか,ためらわれるのですが,ぼくを含め,著者というのは自分の本を守るだけでいっぱいいっぱいです.ぼく以外の他の人が書いた本も機会があれば知り合いの編集者に頼んで出してもらえないか,ということは頭はよぎりますが,とてもできません.ぼくが知っている中では内藤克泰さんの『DVD1枚、CD2枚付き 完全版 超低速メソッド 英語発音トレーニング』がかんき出版から『4技能が身につく 究極の音読プログラム 初級編』がIBCパブリッシングかどこかから出るんじゃないでしょうか.これだけ売れれば流石にどこか受け入れ先は見つかるのかもしれません.

 

でも,投野由紀夫さんの『口を鍛えるフレーズ連結英作文トレーニング』とかはこの本に関わった編集の人でさえ,復刊させようという気は現在のところはありません.今もNHKの番組に出ている投野先生の本でさえ,ですよ.だから,復刊されない本は無数にあるわけです.

 

前置きが長くなりましたが,廃刊(「絶版」というのは口語のようです.とにかく,出版社が以後の増刷をしないと決定することでその本の寿命がなくなります)された本を復活させるのは結構大変な話で,とても著者だけの力ではできないのです.で,これを読んでいる皆さんに国際語学社の本で復刊してほしいと思うなら,できるだけ自分でここはという出版社に,「XX氏の書いた本は絶版になったそうですが,御社のイメージに合いそうな気がします.つきましては…」的なメールなり手紙などを書いてください.それに加えて,復刊ドットコムでリクエストをしてください.ブログやTwitterで「残念」とか書いてもものごとは動かないのです.本当はこんなことを書きたくないのですが,比較的直接ものごとを動かせる能力のある人(ここでは出版社)にアクションを起こさせる可能性を高めることをするべきだと思います.

日本会議の研究 (扶桑社新書)』から学んでください.

Idol as a bookworm アイドル,本を読む

確実にアイドルが成長しているので,何か書かなければと思うので,適当なことを書いておきます.

時間があったら読もうと思っている本がかなりあって,その中のひとつはフランチャイズ事件 (Hayakawa pocket mystery books (138))です.ただ,この本は古い本なので翻訳は読まずに原書を読もうかな,と思っていますが,なかなか書きっぷりが読みづらくて乗ってこないうちに他の本に乗り換えてしまうとうことをここ何十年も(?)しています.

The Franchise Affair

The Franchise Affair

 

 で,読んでもいないのに,なんで読みたがっているのかというとこれを読んだことがあるからです.まあ,原書を読めなくても楽しめたという意味ではgraded readerもいいですよね.

The Franchise Affair (Heinemann Guided Readers)

The Franchise Affair (Heinemann Guided Readers)

 

 

 

The Basics of English for the TOEIC TEST  音声ファイル公開(現在はリンクを消しました)

(一定期間リンクを公開していましたが,消しました.直接ぼくに連絡をくれた人及び少数の人にお役に立てていたら光栄です)

TOEIC TEST きほんのきほん

TOEIC TEST きほんのきほん

 

 書籍に関して一般の人にはどうでもいいことを書いておきます.ある書籍が他の出版社から新しく出ることがありますよね.その場合,原稿は著者に属するのですが,デザインは出版社に属する理由から,小説などと違って語学書の場合,純粋な文字情報以外の工夫をしているものが多く,別の出版社からの復刊というのはそんなにハードルが低くはありません(時間がかかるということです).

さらに,前から書いているように,絶版からの2つの目の復刊本の刊行は,ぼくは最初はあんまり買えなくていいと思っていたのですが,新形式に完全対応するという形にしたい,と関係者が思っていたこともあり,大幅な加筆修正をしました.また,現状のものは,高校の教科書みたいに(いや,今は違うのでしょうか?),ページの1番下につけたのですが,これは変更の予定です(語彙リスト自体は残ります).

タイトルは変わるのかどうかはわかりません.出版社にお任せしています.秋には出したいところですが… ついでに,秋にはTOEIC以外の本があと2冊出る予定です.まあ,まさに貧乏暇無し,という感じで.

で,現行版をお持ちの方で,国際語学社の世界のことばライブラリーでダウンロード(というか無料で音声を誰にでも公開しているのは素晴らしいことですが,まあ太っ腹過ぎたような気も当時からしていました)できるようになったはずなのですが,前にも書いたように社長が夜逃げして(こちらに送られてきた情報の文書に本当にそう書いていました),営業停止になりました(その後,推移を見守っていませんが,多分倒産になったのではないかと思います).だから,サーヴァーももちろん維持できなくて,ダウンロウドはできません.受け入れ先の出版社に公開してもらえるか,頼んでみますが,とりあえず,ここで公開しておきます.Dropboxのリンクなのであまり長く公開したくないのですが,新しい本が出るか,上記の方法で出版社が対応してくれることになった場合,このリンクは削除することにします(対応してくれないということだったのですが,リンクは消しました.すみません).

 

Which sounds right, anyway? 何が標準かということ

 以前もあったことだが,

They may recommend students skip classes.

と書いた部分をネイティヴスピーカーに診てもらったら,

They may recommend students to skip classes.

と直されて帰ってきた.ノンネイティヴだと,suggestと同じで,"recommend (that) sb subjunctive"をなんとなくパターンとして覚えているのだが,そうは考えないネイティヴもたくさんいるということか,とは思ったけれども,ちょっと調べてみたら,

 

最近の辞書では,こうなっていると知った.

recommend somebody to do something We'd recommend you to book your flight early.

 

 一瞬,チェックを戻そうかとも考えたが,せっかくこうあるのだから,変更を受け入れることにした.まあ,文法の本じゃないし.個人的にはdifferent than, the reason ... is because, if I was ...はそんなに気にならない.それより,

My favorite book is ...

というべきところを

I like book (best) is ...

と云ってしまう初級者を減らす方が大事なのだから.

 

Starting with Why Again 2 続・なぜ「つながり」や「まとまり」が重要なのか

少しテクニカルなことを下(↓)の記事に合わせて付け加えておきます.
 
cohesion(つながり)とcoherence(まとまり)という言葉を使うかどうかとして,どうやってセンテンスを連続的に展開するかにこだわる英語の先生たちは前のセンテンスを受けての名詞の処理(こういうのです)
He refused my proposal. His refusal perplexed us. 
が好きなようですが,これを入れようとすると英文の抽象度や語彙レヴェルが上がってしまうんですよね.まあ,上はわざと短いセンテンスにしましたが現実的にこの主のものが使われる場合は総じてセンテンスも長いものと短いものがうまいバランスで使われる必要もあったりしてセンテンスを連続的に生み出す技術的には高くなりがちです.だから,余程の上級者じゃないと学習者がこれをかけるわけないので,この辺が厄介だなと思います.
 
でも,フツーの学習者が到達できるのって,
 

My girlfriend is tall. She is six feet tall.

 のように,前のセンテンスで提示された情報の核をHow tall?に答えて次のセンテンスを生み出すことぐらいしかできないと思います.俗っぽい云い方をあえてするならば,受験英語的な「XX構文」と呼ばれるものを2つ並べるのは無理だと思いますし,実用英語でも「おお」と唸るようなcollocationを2つ並べるのも多分無理でしょう.だから,この辺のできそうなことに時間を投入するほうがいいと思います.まあ,でもそれはぼくが「ろくに本を読まない(原文に合わせてカナ表記からひらがな表記に変えました)」からかもしれません.最近,ようやくCohesion in English (English Language Series; No. 9)を買って目を通して見ましたが,難しくて正直J. R. Martinやオーストラリアの英語の先生用の機能文法の本に書いてあることぐらいでいいんじゃないかな,と思いました.もう若くはないので「できない」ことにチャレンジする気もありません.

 

話が逸れました.後,本を作っていて,展開というとdiscourse markersばかりになりがちなんですが,本当に本当のことを書いてしまえば,「つながり」を出す上でこれらの小道具が果たす役割は,ないわけではないけれども,そんんなに重要ではないんですよね.少なくても,成人であれ,就学中の学習者であれ,discourse markerを入れさえすれば途端につながる2つのセンテンスをきちんと並べられる学習者が大量にいるわけではないですから.というか,thereforeと書けばその次に結果を表わすセンテンスになにを書いても変わるわけではないですよね.笑うかもしれませんが,極端な話,そう考えている学習者は多いわけです.下手すると教える側の人にもそういう人がいそうです(ぼく自身がリアルにそういう人と話を受けてショックを受けた経験があります).英語がすごくできる英語の先生という人でも(「でも」の代わりに「は」とするのかは微妙なところです.ネイティヴスピーカーを含めて運用能力が高いのに加えて学習者の頭でなにが起こっているのかをかなり的確に判断できる人は多くはありませんがいす),学習者がそういう問題を抱えることはなんだか見えないようです.全然関係ない話ですが,日本人学習者が

*I decided to go home. Because, nobody was there.

 

とするのはBecauseを頭で使うのはまあ,Why...? への返答として話し言葉で学んだことを書き言葉にも適用するからでしょうが,カンマを打つのはなぜでしょうね.ぼくには理由がわかりません.

 

で,それができないうちに,「discourse markerでつなげましょう,でもあまり使いすぎると良くないです」のような書き方になるのは微妙なので,どういう情報の順番で展開していくのか,っていくパターンを繰り返し学習してそれに沿ってセンテンスを2つ(もっと多くても)するという地道な作業の方がいいのになあ,と思いながら,本にそういうを落としていくのに難しさを感じている今日この頃です.というのは展開パターンをうまくまとめているreferenceはそんなないからです.Lambrechtなどの情報構造(Information structure)は面白いけど,求めているものとはちょっと違うし… ぼくが今の本を共著者の人と書いていてすごく参考になったのは,この本でしょうか.「つながり」と「まとまり」について洋書で読むのを苦にしないならば,この本はかなりわかりやすく書いてます.基本英語圏の子供が段階的にライティングをマスターしていく視点から書かれているので,例として取り上げているものも無理のないものが多いです. 

Genre, Text, Grammar: Technologies for Teaching And Assessing Writing

Genre, Text, Grammar: Technologies for Teaching And Assessing Writing

 

 

Starting with Why Again なぜ「つながり」や「まとまり」が重要なのか

 

英語スピーキングルールブック−論理を学び表現力を養う

英語スピーキングルールブック−論理を学び表現力を養う

 

 一般的に英会話というのは軽く見られます.よくある英会話に対する批判に「あんなの決まり切ったフレーズ集を覚えるだけで中身がない」というようなのがあります.会話はそんなにやさしいものではないし,では,日常会話で

「あら,山田くん,久しぶり」

「久しぶり.佐藤くん.ところで,この前議論していた課題があったじゃない」

「ああ,東ヨーロッパの民主化がどうなったかという話題だったよね.あれは,多くの日本人が真剣に話さなければいけない話題だよね.よし,今から話し合おうじゃないか」

とかやり出したらむしろその人の言語感覚を疑うわけで,大概,「会話は軽い,読み地中心の知的な英語を日本人は学ぶべき」という人は知的でもないし,下手すると英語を読むのも苦手だったりします(「会話が大切」という人が知的と云っている訳ではありません).

少し横道にそれましたが,悪名高き英語学校であれ,「フレーズ集の暗記」に時間を割く英語教室はないと思います.「フレーズ暗記」自体は,日本で売られている英会話本がそうなっただけの話であり,会話を学ぶこと=フレーズを覚えること,と考えているスピーキングの指導者・学習者はむしろそんなにいないと思います.

ただ,「フレーズ暗記」というのをある特定の文脈(context)で使われる決まり文句という考え方をすると色々考えさせる問題も出てきます.英語学習,広く考えてことばの学習においてある表現がどのように使われているかを意識するのはとても大事なことだからです.TOEICですら文脈を抑えて解く問題が増えているのですから… 

CD-ROM付 3週間で攻略 TOEIC(R) L&Rテスト600点! (残り日数逆算シリーズ)

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でも,実際のところ,あるひとつの表現が全く同じように使えることはあまりありません.似たような文脈自体はあるのですが.そこの難しさから逃げるようにして生まれるのが,抽象的な文構造理解で全てのカタをつけてしまうという話になるのではないでしょうか.

「つながり」と「まとまり」という考え方は,完全なひとつひとつの文脈として捉える考え方と,抽象的にone sentenceの抽象的な文構造にスポットを当てる考え方の中間ぐらいにあります.全てのテクストをそれぞれ違うと捉えると文章全体の構造を追うなんて無理だから,テクストタイプ(英語では普通text typesと複数になります)に分けたり,複数のセンテンスの関係もいくつかのパターン化します.そうせざるを得ないからです.でも,そんなのどうでもいいよ,と考える人が多数派であることはよくわかる気がします.少し,抽象化してあるんだけれども,応用できて自分で使いこなせる感じではないからだし,できるにはセンテンスがある程度自分で作れることが要求されることがあるからです.

…という問題があるので,なかなか『スピーキングルールブック』後も「つながり」「まとまり」を追いかけるのは「ろくに本を読まない英語教師」(いや,ぼくは英語教師じゃないんだけどね)ぐらいなのかもしれません. といいながらも,今年はまた本を出していきます.それも「つながり」「まとまり」の本を.

ただ,個人的に云えば,「つながり」「まとまり」はどうでもよくて,話し言葉の英語を軽く扱われること,文法と単語を学べば英語ができるようになるという思い込みの2つが減っていくほうがいいような気はするのですが.でも,ぼく個人は自分の本が売れさえすればいいです.仕事なので.

Young, Alive, in Reading. 昔読んだ本のこと

『僕の殺人』を読んだという人の情報が入ってきたので,実はこれは3部作で『昨日の殺人』『美奈の殺人』というのがあるということを書いておくとともに,昔読んだ本を紹介してみる.

樋口有介ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫)』は映画やドラマになっているのでわざわざ紹介しても,という感じになってしまう.映像化されたような有名なやつとしては桑原譲太郎『ボクの女に手を出すな (集英社文庫)』と宮部みゆき魔術はささやく (新潮文庫)』(今これは英訳版を見つけたので,今度読もうかな)もいい.

今はもう有名過ぎる作家になってしまった東野圭吾の『放課後 (講談社文庫)』もいいのだが,まあ,これも確か少女漫画かなんかになっていたし,みんな知っているだろう.それに,どこかでこのことについてすでに書いた気がする.歳なので忘れてしまったが.

 青春もののミステリーとしてはこれだろうか.読みにくかったけど,ハマって読んだ.設定が,自分が経験していた世界がこれに近かったというのもあったのだと思う.これも謎がいいんじゃなくて,謎を追う主人公がいいわけで.でも,最後の終わり方も決まっている.

新装版 密閉教室 (講談社文庫)

新装版 密閉教室 (講談社文庫)

 

 もう一つは,これもすでにどこかで書いたような気がするが,これ.この主人公好きになる女の子がいたら,見て見たいけど,これも個人的には忘れられない本. 

黄金色の祈り (中公文庫)

黄金色の祈り (中公文庫)

 

 この2冊を読んだ後,法月綸太郎西澤保彦も色々読もうとしたのだが,なんかあまりピンとこなくて実は他の本は読み通していない.樋口有介をほとんど読んでいるのとは,対象的である.

ぼく自身は特に本格ミステリーファンというわけではないのだが,印象に残った日本語の本を挙げるとなぜかそういう本ばかりになってしまった.