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Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

Start with Why


大阪府学力検査問題のネットが公開され話題になっていました.まず,ぼくはライティングの解答例を見ました(http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/6221/00163108/writing_answer.pdf).

ぼくの英語力が低いのかもしれませんが,普通に読めませんでした.
I like to wear a school uniform because I don't have to worry about my clothes at home when I go to school every morning.

I can have more time to study in the morning and evening because I'm not thinking about my clothes.

And recently school uniform have become more fasionable.
まあ,こんな感じの会話ならいいんですよ.A: I don't like to wear a uniform to go to school. Why would I have to?
B: Or, really? Actually, I like to wear a uniform... you know, you don't have to worry about what to wear every morning. What's more, I can have more time to study...
A: What does it mean?
B: I don't have to think about my clothes.
A: Oh, I see.
B: Besides, nowadays, most school uniforms are very fashionable. 
だけど,モノローグとしては全然関係ない内容を次のParagraphに移ったからと云って述べると,聴き手/読み手は混乱します.

それに,内容の論理性に無理があるのもさることながら,なぜ中学生に書いてほしい英語で3つのclausesがbecause, whenでつながってるでしょうか.こう云ってはあれですが現実的には中学卒業時は短文を複数素朴につなげればいいような気がします.
I like to wear a school uniform because I don't have to worry about my clothes at home when I go to school every morning.
実は,これをライティングのテクニックと呼ぶのか英語の問題かわからりませんが,1-2文じゃなくてパラグラフ程度の長さを書くなら,最初の文にbecause は使わないほうがいいことが多いんです.書いてしまうと次に書くことなくなるから.ちなみにぼくは中学生にbecause教えるなとは云ってないですよ.

さて,ぼくならどういう解答例を出すかというと中学生ぐらいなら,こんな感じですか.
I'd like to wear a uniform at school. Wearing a uniform gives me free time in the morning. I don't have to worry about what to wear for school. Also, everybody wears the same clothes. It helps students focus on studying, not being fashionable.
これでもちょっと難しいかな,と思っています.第2文では,もの・ことが主語になっていますし,what to do, to help sb do sthなどという語法も入っていますから.でも,まあ,ひとつのことを述べているという点で大阪府が出した解答例よりはいいかな,とちょっと思っています.あくまで部外者のテキトーなコメントなので間にうけないように,とは云っておきますが.

さて,次いでにライティング以外の部分も問題をよく見てみました.以下はあくまで私見です.❶まあ何はともあれサンプル問題をきちんと公開したことだけは少なくとも評価されるべきことです.公教育の受益者やその両親,あるいは関係者に考える/不備を指摘する機会を与えているわけですから.❷で,本当の問題は試験問題が難しいとかライティングの模範答案ができてない,とかそういう問題ではないと考えます.乱暴な云い方をすれば誰にでもミスはあるし,その部分は指摘すれば「よりまし」にはできるわけですから.❸それより問題なのは基本的に何をしようとしているのかあまり改革の目的が見えないことです.これ,ただのフツーの筆記試験で,トピックはacademic Englishっぽい内容.受験英語の代替になっていない.というか大学受験そのものでは?❹このテストを見てわかるのは結局言語観は変わってないということ.レヴェルに関係なく語彙や文法あるいは発音などの言語知識を詰め込んで実践らしい.文 脈やコミュニケーションの役割を意識しながらの段階的に知識を自分のできることを確認しながら習得するという方向には行かないということ.

全く何のためにCEFR, CLILとか云ってたのだろうか,と思ってしまいます.

学力に差があるのは仕方ないですが,目指す方向に違いがあると公教育としてはまずいですね.また知識だけ詰め込んだテストの勝者にだけコミュニカティヴな英語教育を提供するつもりならそれは公教育としては間違った方向かな,と考えます.

結局は到達地点の明示化に関わってくるのですが,これがコースやカリキュラムや教材やテストにどのように関わってくるのかという重要性が見えていないんだろ うな,と思います.たぶん苦心して作ったCEFRの後ろにあったヨーロッパの人たちの苦労はわからなかったということでしょうか.残念ですね.
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