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Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

英語でひとりごとを言おう

speaking
TOEICの勉強をしている人で英会話の力をつけたいと思っている人にはこの本をお勧めします。
英会話ヒトリゴト学習法

英会話ヒトリゴト学習法

  • 作者: 酒井 穣
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2008/10/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

この本のなかでぼくが大事だと思うことは、そしてぼくが云いたいことはこの1行です。 「英語の運用能力を高めたいなら、英語でひとり言を云うのがいちばんである」 さて、ここで、ぼくは別に上の本の書評を書く気はありません。「英語でひとり言を云う」という点では同じですが、ぼくはここからぼくなりの切り口で、この本とは少し違うことを書いていきます。 1) 英語が話せるようになりたいなら英語を話す練習をするしかない TOEICで900点前後を取りながら、かなりspeakingが苦手な人がいることを知ったのはごく最近のことです。 ぼく自身、英語がそんなにうまいわけではありませんが、まったく話せないわけではありません。だから、おそらく上のような人は謙遜かあるいは誇張で、「発音はかなりひどくて、あせって文法的なミスはするけれど、自分の考えは朴訥な英語で云えるんだろう」と思っていました。ところがそうではないようです。 というより、そういう人が少なからずいるようです。実際、かなり自分の周囲にもそういう人がいました。そして、どうして話すことができないのかいろいろ考えたのですが、英文を自分で作る練習をまったくしていないからだということに気付きました。 もうひとつ気づいたことがあります。そういう人たちと話をしたこともあるのですが、必ず「アメリカにいたから話す機会があったんですよ。海外に長く住んだことない私は仕方ないんです」のようなことを云われました。 こう云われてびっくりしたというようなことはさすがにありませんが、少し当惑しました。正直云って、アメリカに住んでいた時のネイティヴとの会話でスピーキングの基本能力が向上した意識はほとんどないんですよね。ゼロとはいいませんが。どちらかといえば、ネイティヴの会話を通じて伸びたのはリスニングであり、話術であり、それ以前に(ヘタでも)英文がポンポンでてくるのは自分でやっとかないと、ネイティヴもこっちとまともな会話をしてくれないんですよね。 それに、英語圏に住んだとしても、それほど話す機会があるわけじゃないです。それは冷静になって考えてみればわかるでしょう。日本にいたって、起きている時間のほとんどを(日本語の)おしゃべりに使っている人なんかいませんよ。明石家さんまさんだって半分もしゃべってないと思います。 で、何をやったかというと、ひとりになって、時間があるときはひとり言を云いました。あるいは、忙しい時もそうです。たとえば、本を読んでいる時も、わざと、
Oh, I don't know this word. I gotta look it up in the dictionary. Where is the dictionary? I remember putting it somewhere around the other textbook.
なんてやっていました。 TVを見ている時も、お気に入りの女優さんが出てきたときは、
She looks hot!
なんて云っていたかもしれません。記憶にありませんが(笑)。 そして、どんなときも完全に日本語を頭の中から追い出す努力をしていました。つまりいつも英語で考え事をしていたわけです。たとえ、時間がかかってもそうしていました。 英和辞典はもちろん使いませんでした。英英辞典を使いました。しかし、残念ながら完全に和英と離れることはできませんでした。どうしても、英文をつくろうとしているとき、
If I had a chance to go to Italy, I would never fail to visit ピサの斜塔.
という英文が浮かぶけど、「ピサの斜塔」のみが出てこない場合、辞書を引いて調べないとできないこともあります。もちろん、この場合くらいならインターネットかなんかで英語のみで調べられるかもしれませんが。(註・話している時は、whatchamacallit, the very famous tower in Italy that doesn't stand straight...,のように云って、相手が助け舟を出してくれるのを待ちます)ちなみに、和英でおすすめなのは、下のようなポケット版のものです。対して差はないので、他の出版社のものでも構いません。別に、電子辞書なりスマートフォンにもっといい辞書が入っていて、出したりしまったりスイッチを入れるのが気にならなければそれでも勿論構いません。
ポケット プログレッシブ和英辞典〔第3版〕

ポケット プログレッシブ和英辞典〔第3版〕

  • 作者: 堀内 克明
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/01/29
  • メディア: 新書

さて、ここまで読んでそんなヘンタイめいたことできない、と思ったら、厳しいようですが、あなたは英語を話せるようにならないかもしれません。しかし、諦めずに続きを読んでください。そうすると、あなたもなんとなくひとり言をしたくなってきます。 2) アメリカ人はかなり頻繁にひとり言を云う ひとり言をいつもぶつぶつ云うなんて変だと思った人、あなたがそう考えるのはただの日本人だからです。実はアメリカ人はかなり頻繁にひとり言を云います。以前アメリカに住んでいた時、ルームメイトだったアメリカ人も
Derek, you can do it, man! Be confident! Derek, you are so forgetful.
とか云っているのを毎日のように聞いていましたから。 また、図書館のcomputer center(学生が自由にコンピューターを使える部屋)でもよく、インターネットでニューズ記事を読んでいる学生が、
You must be kidding.
とかぶつぶつ云っているのを聴くのは日常的でした。 アメリカ人はおそらく、自分に対して、客観的に話しかけていることがよくあるようです。自分の感情をコントロールして、冷静にならなければいけないとき、あるいは感情を奮い立たせなければいけないとき、よく自分にたいして、代名詞のyouを使って話しかけることがあります。 日本人だと考え事をするとき、自分を表すとき、代名詞があるとしたら(まあ、日本語はそれがないことが多いですが)おそらく I ですよね。アメリカ人は I も you も両方使うようです。長い観察の上、アメリカ人に訊いてみたので間違いないと思います。 ということで、ひとり言をするのは、英語力アップのみならず、アメリカ人の思考様式を体験する練習にもなるのです。『英会話ヒトリゴト学習法』の中でも触れられていますが、この「もうひとりの自分」と会話するという作業は非常に自分の知的レヴェルを向上させるのに役に立つのです。それを外国語で行なうのですから、あなたが英語をある程度話せるようになっているときは、あなたはごく一般の日本人の思考の枠組みを大きく凌駕していることになるのです。どうですか、全然カッコ悪くなんかないでしょう? さあ、ここまで云って、ひとり言をしたくないというのであれば仕方ありません。でも、試してみようと思った方はさっそく今日から少しずつでもいいから試してみてください。
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