Write to Do the Right Thing

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誰のための英文法か

ぼく自身はいちおう英語の先生ということになっていますが、ときどき自分がそうであることを忘れて、なんだか英語を研究したり、教えている人たちは変だなあと正直思うことがあります。 たとえば、文法です。ぼく自身は英文法はそれほど大事だと思っていません。ただ、この「それほど」というのは世間一般というより、英語について人に教え諭す立場にある人との比較の上で云っています。ついでに書いておけば、ぼくは日本人はそれほど文法ができるとか読み書きができるということも思っていません。 話がそれました。英語は日本人の母国語ではないのである程度仕組みに目を向けるというのはわかります。ただ、ぼくが常々疑問に思うのは、日本人の英語を教える立場の人が考える文法というのは、本当に重要な文法なのかということです。 1.直接話法と間接話法の使いわけ 2.仮定法 3.比較(シンプルなものではなくて、なんか公式めいた形で教えられるもの) 4.「動詞+目的語+動詞の原形」などの動詞パターン 他の英語を教える人というのはこういうことをやたらを教えたがります。そして、この辺のことをあんまり知らない英語学習者がみるとできないとののしったり、基本をおろそかにしている、という人もたびたびです。 しかし、はっきり書いてしまうとそれほど英語を使ううえでそれほど大事な文法ではないと思うんですよね。もっと基本的なルールがあり、それを使いこなせるようになるほうが重要だと思うのですが。はっきり書けば、1.2.はあまりTOEICでも出ないですよ。 4.は重要ではない、とまで云い切るのはためらわれるのですが、却って日本人の英語学習者が無理に英文を作る際に使いすぎて、ネイティヴがもっとシンプルに云えばいいのに、と思っているのに英語らしいと勘違いして嬉々として使っていることが多いということもあります。極端に云えば、
He made me surprised.
と云いすぎるということです。もちろん、こういう云い方をネイティヴがすることはときどきあります。だからと云って、
He surprised me.
と云えばいいのをわざと必要に使うことはあまりありません。これだけでは説明が足りないと思い、昔別の目的で書いたものを加筆して下(↓)にまとめました。 ただ、上のルールたちというのは、教える側からするとあてはめるとすらっとかっこよくとけるような数学の公式みたいなところがあって変に教えがいがあるようです。 「前置詞+whom」を会話で使えないことを嘆いていた先生もいました。しかし、話し言葉では
I want to know the name of the guy she was taking with yesterday.
といえばいいところを(註・本当のことを云えば、complete sentenceで云わないほうが普通だと思います)
I would like to know the name of the gentleman with whom she was taking yesterday.
とすると、むしろ変だったりします。 話し言葉と書き言葉の問題もありますけど、なぜか教える側が習う側が必要としていることを教えるんではなくて、自分が教えやすい、教えたいことを教えているようなところがときどき感じられるのは残念です。 4.「動詞+目的語+動詞の原形」などの動詞パターン に関して補足 あるテキストの答えが、
How many times a month do you get your hair cut?
となっていました。これは正しい英文ですが、実際には、
How many times a month do you get a haircut?
というほうが普通のような気がします。ただ、日本人は、最初のような云い方をよくすると思います。なぜかというと、大学受験で
I had my hair cut.
have/get one's hair cut という例文を散々見てきたからだと思います。これは、動詞+もの・こと目的語+形容詞で、「(人に)目的語を形容詞の状態にしてもらう」という構文を説明するために作られているからだと思います。 間違いではないとはいえ、あまり実際の頻度と違うのを文法の理屈を教えるために必要以上に強調するというのはどうかな、と思います。 目的語が人になったときに、よく文法書にも書いている例文である
You can make yourself understood in English.
to make one's understood は実際よく使われるからどしどし教えてもかまわないと思うのですが。もちろん、express yourself みたいな別の表現を使うこともできますけどね。
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