Write to Do the Right Thing

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教育者に都合のよい英文法

多くのTOEIC対策本だとPart 5のところで「仮定法過去完了」など仮定法とよばれる項目に結構説明を割いています. ぼくとしては不思議です. 1カ月で600点TOEICテストの押さえドコ [単行本] / 石井 洋佑, ヴィッキー ウィンストン, マイケル グリーンバーグ (著); Vickie D. Winston, Michael Greenberg (原著); テイエス企画 (刊) でも TOEICⓇ TESTおまかせ!650点  (ユーキャンの資格試験シリーズ) [単行本(ソフトカバー)] / Yosuke Ishii/Vickie D. Winston (著); ユーキャンTOEIC(R)テスト (編集); 自由国民社 (刊)TOEICⓇ TESTおまかせ!650点  (ユーキャンの資格試験シリーズ) (ちょっと宣伝.楽天ブックスでは「チラよみ」ができます.) でも入れませんでした.今後もよほど全項目を網羅した文法問題集のようなものを書く企画を戴かない限り入れるつもりはないです.一般的な模試や問題集で編集者に仮定法の問題を入れてください,と云われれば断るでしょう.なぜならほとんど出ないからです. require, suggestなどの動詞の後のthat...の中で原形が使われるというルールが1年に1回でるかどうか,そしてそれ以外の仮定法とよばれるパターンは数年に1回というところだと思います.もちろん,Would you...? Should we...?も仮定法の1種だと呼べばそうでしょうが,それは助動詞系の疑問文,あるいは会話特有の出だしとして整理した方がわかりやすいと思います. でも出ないのになんで載っているのか,ということは考えるに値する問題だと思います.受験英語に出るから,というのもあるでしょうし,英語として大事だからというのもあるのかもしれません. しかし,たぶん,最大の理由は教えやすいからです.仮定法は数学の公式のような形をしているので,教える方にとっては公式パターンを提示すればきれいに説明できるから.そして,先生らしくふるまえるから(これはちょっと云いすぎでしょうか).却って最近よく出る動詞の語法の問題とかはあまり載っている本はないし,TOEICクラスで教える先生もそれほど説明しません.もちろん,先生はそういう問題を解ける人でしょうが,一般化しにくいので教えるのに困るのです.気持ちはわかりますが,やはりそれはすこしまずいなと感じる今日この頃です. まあ,こう書いたから自分はうまく教えられているかというとそういうこともないのですが,教える側に都合のいい英文法はやめよう,という気持ちはあります.TOEICであれ何であれ.
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