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受験英語の構文が英検2級に。でもこれって……

英検2級対策用のテキストに次のような問題がありました。
1) - 5) を並べ替えて、空所に入れて正しい英文を完成させなさい。 Although it is often said that rice is to -------, the truth is that the diets of Japanese and Americans include a lot of both. 1) people 2) to Americans 3) Japanese 4) is 5) what bread
この空所部分は、Japanese people what bread to Americans となるのですが、それには、A is to B what C is to D 「AとBの関係は、CとDの関係と同じだ」という熟語構文の知識が必要になってきます。これは、よく大学入試の参考書に
Reading is to the mind what food is to the body.「精神にとっての読書は身体にとっての食物のと同じ関係にある」
などというなんだかご立派な例文とともに説明されたりしているものです。A is to B というのは日本語で云う「比」の関係を表わすものですから、この A is to B what/as C is to B というのは演算式のようなものだと思います。 Wikiquote によると、Marshall McLuhan がこの公式について言及しています。 以下に引用しておきます。
A is to B, what C is to D, which is to say the ratio between A and B, is proportionable to the ratio between C and D, there being a ratio between these ratios, as well, this lively awareness of the most exquisite delicacy depends upon there being no connection whatsoever between the components. If A were linked to B, or C to D, mere logic would take the place of analogical perception, thus one of the penalties paid for literacy and a high visual culture is a strong tendency to encounter all things through a rigorous storyline, as it were.
非常に抽象度が高い文章ですよね。こういう中で使う文には適切な表現とは云えるでしょう。 ただ、この演算式的な響きがする構文を、抽象的あるいは哲学的な文脈で使うというのは、高度な言語のやりとりであり、しかも間違っているかもしれないわけで、それをごく普通の英語を読んだり、聴いたり、話したり、書いたりできない高校生とか英検2級を目指す英語学習者が覚える必要はあるのかな、と思います。 ぼくは受験英語(註・受験英語の定義は難しいです。ここでは、「大学受験によくでるとされていて参考書に載っている典型的な英語知識」という意味で用いています)のすべてが間違っていると云い切る気はさらさらないですけど、この変な熟語構文の暗記し、なおかつ積極的にそれらを英作文に使うようなタイプの「受験英語擁護派」(註・誤解のないように書いておきますが、「この辺な」~「タイプの」は制限用法、限定用法ですよ)が出来合いのフレーズを暗記する「英会話」を批判するのは変に感じます。というか、誤解を恐れずに云えば、この類の熟語構文暗記よりは、よく使われる口語表現・決まり文句・句動詞の類を覚える方がずっといいはずです。