Write to Do the Right Thing

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「受験用構文集」の功罪

Rochette is Canada's first Olympic medallist in women's figure skating since Elizabeth Manley took silver in Calgary in 1988.
内容そのものは、まったく興味がないのだが、オリンピックの記事の英語が目に付きました。というより、ハッと思ったことがありました。この文の訳は
「ロシェット選手は、1988年にエリザベス・マンリー選手が銀メダルをとって以来、久しぶりの女子フィギュアスケートでのメダル獲得者となりました」
ぐらいだと思います。ちなみに、原文が Rochette is... だから、最後の部分は「メダル獲得者です」ではないでしょうか、とかいうつまらない突っ込みはしないでください。 ぼくが気になったのは、この極めて自然な英文に使われている表現が結構日本語の「ひさしぶりに[の]…する」にピタッと合うことです。しかし、とくに、このカタマリを習った記憶はないです(別に習わなきゃいけないとは思っていません。これは後述します)。 逆に、ぼくが訳した日本語を軸に英訳するように求められると、この「ひさしぶり」という日本語に引きずられて、It has been a long time since...という「受験用ひさしぶり構文」を使おうとする人が上級者ほどいるような気がします。 ぼくの受験英語力がないせいかもしれないですけど、でもこれを使うのは意外と難しいと思うんですよ。
It's [= It has] been a long time/ages since Elizabeth Manley took silver in Calgary in 1988.
これじゃロシェット選手がメダルを取った情報が入っていないですね。もちろん、2文にしてもいいのですから、
Canada's Rochette got/received a medal in women's figure skating. It's [= It has] been a long time/ages since Elizabeth Manley took silver in Calgary in 1988.
ともできます。a long time というカタマリを別に、It has been の後に使わなければいけないという決まりはないのですから、
Canada hasn't had a medalist in woman's figure skating for a long time since Elizabeth Manley took silver in Calgary in 1988. But, now Rochette is a medalist.
でもいいのかもしれません。 でも、やっぱり冒頭の文のほうがいいです。もちろん、これを覚えろというつもりはないです。ある日本語に対してこの構文を使わなければいけないという強迫観念を生むようなアウトプットの指導をもし、学校英語がしているので自然な表現に行き着かないとすればそれは問題だなと思います。
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