Write to Do the Right Thing

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item writing(問題作成)の側面から見た TOEIC 学習

はじめに断わっておきますが、ぼく自身は自嘲気味に「生半可な英語講師」というしかないレヴェルの人間ですので、読者を煙に巻くようなことをする気はまったくないのですが、ときどき間違ったことを云っている可能性があります。その点はご了承ください。

ものごとというのはいろいろな側面から観察することができます。今日はTOEIC に出る語彙というのを少し違った面から考えてみます。普通、TOEIC に出る語彙とは何か調べる作業があったら、『公式問題集』や公開テストを受けたりして実際にどんな語彙が出題されているか見極めるという方法があります。

もうひとつは、TOEIC に使われている英語の背景(setting)を理解し、そこで使われている語彙を学ぶというアプローチがあります。平たく云えば、ビジネス英語だからビジネス語彙を……のようなアプローチです。

ただ、そういうこととは別の基準である語彙が他の語彙より出やすいと云い切れる場合があります。そういうことはあまり載っていないのですが、たぶん、TOEIC の問題集を作ったりしている人は知っているんじゃないかと思います。教えている人は知らない人が多いかもしれません。でも、隠してもしょうがないことなので書いておきます。まずはこの問題を解いてみてください。

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(A) qualifier

(B) qualification

(C) qualifying

(D) qualified

解答は、(D) qualified です。かなり TOEIC に詳しい人ならこれがものすごくよく出る語彙であることを知っているはずです。じゃあ、何でよく出るのでしょうか。

ビジネスで良く出るから? そうかもしれませんね。ただ、それよりも大事なことは、これが品詞問題であることです。qualified というのは本来は qualify という動詞の受け身からできた過去分詞(註・-ed形,言語学者の中には-en形とよぶ人もいます)ですよね。いまはどの辞書も形容詞として載っているでしょうが。このようなもともと分詞だけれどもいまは立派に形容詞となっている語、およびその派生語は Part 5 に頻出します。

なぜなら、問題を作る側からすると、意外と品詞を4つそろえるのは、難しく、また、あまり使われないただの動詞の活用形というか分詞は選択肢に入れたくないという事情があります。あまり解答者がなじみのなさすぎる云いまわしだと引っ掛かってくれないからです。

ちなみに、-ing形(註・「現在分詞」と呼ぶ人もいますがぼくは嫌いです.なぜなら,過去のことを表す文でも使えるからです.「述語動詞」「不定詞」「使役動詞」と並んである程度できる人がわざと初級者をできなくさせるために使う文法用語だと僕は思っています.実際,文法用語を使うことによって自分はできるふりができるし,読者がわからないで混乱するから自分の地位が安泰だ,できない学習者を見るといい気味だ,のようなことを云っている英語講師がたくさんいます.過激な云い方が許されるなら,消えていなくなってくれれば,とときどき思います)の場合も同じです。出しやすいのでよく出ます。

This educational software is organized around simple guidelines, which help the user progress in a structured manner and achieve ------- results.

(A) including

(B) satisfying

(C) depressing

(D) crushing

このようにテストを作る側が出しやすい知識を学習するというのも一法です。