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Write to Do the Right Thing

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600点本と650点本はどこが違うのか

去年出した2冊の本について著者の1人として,この2冊がどう違うのかを説明しておきます. 1カ月で600点TOEICテストの押さえドコ [単行本] / 石井 洋佑, ヴィッキー ウィンストン, マイケル グリーンバーグ (著); Vickie D. Winston, Michael Greenberg (原著); テイエス企画 (刊)1カ月で600点TOEICテストの押さえドコ [単行本] / 石井 洋佑, ヴィッキー ウィン... この本は比較的オーソドックスな作りの本です.ただ,ぼく自身はああしておけば,こうしておけば,というのがたくさんあります.あまり英語力を伸ばすという切り口で書かれていないことがいまとなっては残念です.ただ,ぼくがそういう書き方をしなかったからと云って,この本で英語力を伸ばせない訳ではないです.それなりに頻出単語が詰まっているので何度も音声を聴き返しわからないところはスクリプトを確認したり,パッセージを精読(和訳や文構造を分析することではないですよ)していただければTOEIC限定ではあるものの実力は付きます. ぼく自身はそれほど意識していなかったのですが,結構いわゆる攻略本というのは,攻略法の数が多すぎて,結構何をやっていいのかわからなくなることがあるけれど,この本はツボだけに特化されているからいいというような声を戴いたことが何度かあります.こういうフィードバックを戴いたことが今度出る本のアイディアを考える上で非常に役に立ちました. さて,話がそれました.2冊目の本と1冊目の本はどこが違うのかということでしたね.2冊目の本はターゲットスコアが650と近かったのですが,はじめから全然違うことを書くということを決めていました.殆ど同じようなポイントで問題だけ違うなら書く意味がないと思っていました. TOEICⓇ TESTおまかせ!650点  (ユーキャンの資格試験シリーズ) [単行本(ソフトカバー)] / Yosuke Ishii/Vickie D. Winston (著); ユーキャンTOEIC(R)テスト (編集); 自由国民社 (刊)TOEICⓇ TESTおまかせ!650点  (ユーキャンの資格試験シリーズ) [単行本(ソフト... 最初の段階で英文法を見直す要素が入ることは,決まっていました.しかし,学校英語のような文法は書きたくありませんでした.また,Part 5のところに文法説明を集中させてこの部分のボリュームがやたらと多い本も書きたくなかったので,どうするかを考えました. そこで,Part 1, Part 2でもパートごとに出会う典型的な文構造がある場合はそこで文法事項を説明することにしました.Part 3, Part 4では句動詞・discourse marker(「談話マーカー」と本の中では説明しました)などを扱うことにしました.書き言葉中心・センテンスレヴェルの文法以外のものを意識的に入れました. そして,語句説明の部分に前の本ではできなかった自動詞・他動詞の区別をつけました.パートごとの語彙リストも解る人には解るように凝ったつくりをしています. さらに,リスニングの音声収録は,『600点』ではPart 3, Part 4がやや遅めだったので,本番よりもほんの少し速いぐらいのスピードで吹き込んでもらいました.この部分は何度も声を出したりしながら,聴きこんで欲しかったので,内容を飽きさせないものに工夫しました. 細かいことに不満を述べてもきりがないのですが,大まかにはこの本の出来には満足しています.実際のTOEICを研究して作りながらも,総合力をつけるような本になったからです.あとは売れてくれるだけです(笑).というのも,この本をじっくりやってくれれば,中級者の壁は越えられると思うのですが,この本の対象者はまだ英語学習の全体像が見えているわけではないので,ぼくが簡潔に書いたはずのことが書店でパラパラ見ただけだとやたらといろいろ書いてあるなあ,のように感じてしまう面もあるようです.確かに結構Part 7を除いてボリュームがあるので,終わりそうにないということを考えるのでしょうね.ただ,終わらなくても試験までに8割やったら,8割やっただけの力はつくと思うのですが…… さて,まだ細かいことはいろいろ事情があり書けませんが,この次にはもう一つ上のレヴェルの本を出します.その次ははっきりしていませんが,超初級者向け(本当は超をもう1つつけたいぐらいの本当の初級者というか入門者,ただし大人)の本を書きたいなと思っています.英語部分はほぼできています.後は日本語の説明部分,そして何より出版社を見つけないといけません(涙).