Write to Do the Right Thing

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語彙力と文法力について考える(続々)

前回のエントリーで、まあ、ぼくが語彙をどのようにして増やしてきたか(あるいは増やしていないか)ということについて書きました。これはつづきです。

で、全体的には、ぼくは、普通の人が重視している、英英辞典の「定義」であろうと、英和辞典や単語集にある「訳語」だろうとあまり重要だと思っていません。実際、単語の意味を知りたいと思ったのは、その単語が含まれている文(それは発話だったり、読んでた英語の中だったりしますが)の意味が知りたいからで、分かってしまえば、それほど執着はないのです。

とはいえ、語彙力のなさを思い知らされるときはやはり時々来ます。そのときでも、どちらかというと、意味を覚えるよりも、その意味を含んだ英文を覚えようとします。頭の中で何度か反芻し、誰かがいなければ口でも発話しておきます。できれば、どういう状況でその英文が存在したかも覚えたいのですが、ぼくの記憶力はそこまで追いつきません。かなりの場合忘れています。

英文を覚えるといいところは、文法はあまりやらなくても、正しい英文を覚えている限りは結局そっちの部分も鍛えられることです。

その繰り返しでやってきました。いまもそんな感じです。

まあ、大概、人生に起こりうることは二択で割り切れるようなものではなくて、人生のなかで二択を迫られることがあるとすれば、その二択を作った側になにかしらの思惑があるのですが、そういうことは、「起きていることはすべてやらせだ」シリーズで少しずつ書き始めているのでこの項目では書きません。ただ、ぼく自身ももし、二択だったら、「語彙」を選びます。

理由はいろいろあります。まず、語彙学習というのをどういうものと捕らえるかはいろいろですが、ネイティヴにとってさえ、語彙学習は永遠にありますが、文法学習はある程度のところで終わってしまうのではないかと思います。もちろん、説明のしかたが違うとか議論の分かれる文法事項とかは出てきますが。

脱線しながらですが、こういう文法問題だったら、何が正解なんですかね。

Every parent loves ------- kid.

(A) his

(B) his or her

(C) their

(D) her or his

every, anyone, somebody とかを何で受けるかというのは、議論の分かれるところですが、この問題に関しては、かなりのネイティヴが(C)を選ぶはずです。まあ、子供にとって誰が親というのを考えると、世の中にはいろいろなことがありますから、複雑だったりしますが、それでも、大概は両親がいる(いた)という前提が普通なので、「ひとりじゃ子供はできない」ということから their を選ぶわけです。

なんでこの問題を出したかというと、一応、これは文法問題でありながら、最終的に、ある形を選ぶのには、単語の意味が大きな影響を与えることが少なくないからです。これは以前にも同じことを書きました。

まあ、これだけが理由のすべてではないのですが、このような事情から、ぼくはあえて2つを選ぶなら、語彙のほうが大切だと判断するわけです。

もちろん、文法のルールを習得しながら、語彙を増やしていく、あるいは、知っている単語を増やしながらも文の中で覚える工夫をして、文法力もつけていくというのが、どちらか片方に特化した方法をとるよりいいのは云うまでもありませんが。