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Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

英語ができるということはどういうことか

最近はぼく自身の実力不足に泣きそうになっています。英語がまだまだ下手くそなこともそうなのですが、ある程度自分の英語をどうやって高めているか、ということは見えているのに、そのことが伝えられなくて悩んでいます。

ちなみに、英語ができる、というのは、

1.「TOEIC で900点が取れる」

2.「英検1級に合格する」

3.「TIME, Newsweek, The Economistが読める」

4.「CNN, BBC が聴き取れる」

5.「ネイティヴ・スピーカーと付き合える」

6.「外資系の会社に就職できる」

のいずれでもないです。ここのところを勘違いするとあなたの英語学習か人生設計のどちらかを失敗します。

上のような目標を持っていることは悪いことではないです、それがあなたの目標ならば。しかし、誰かにそそのかされて、それが目標だと勘違いしたら辞めた方がいいです。

あ、ついでに云えば、英語ができるっていうのは、どういうことであるのかというと、英語が母国語でないあなたが、英語を普通に使いこなせることです。それは、ネイティヴ・スピーカー(ネイティヴに近いノン・ネイティヴ・スピーカーも本当は含まれます)の普通に話した英語を聴き取ることでもあり、自分が英語で話したときに十分な理解度で相手に聴き取ってもらえることであり、必要に応じて、読んだり、書いたりもできることです。

この極めてシンプルな定義があまりにシンプルすぎて、目標の設定がままならないために、上記のうちの最初の4つのような目標を設定する人がいますが、その場合、長期的目標を達成するための短期的目標なのにも関わらず、これが究極の目的化すると変な方向に行く可能性もあります。

1.2.については良く云われる話なので多くは書きません。試験対策をするあまりバランスの悪い英語学習になってしまうことはたくさんの人がこれまでに云っていることだし、それは多くの本や英語ブログに書かれています。ぼくよりもずっと美しい日本語で(苦笑)。

3.4.は、案外云われていません。1.2.のアンチテーゼ(ちなみにこの単語の語源はなんでしょうね。英語では antithesis: to exact opposite of something, by Macmillan English Dictionary にあたるものでしょうか)としてよく云われますが、これだって、英語力全般ということを考えると変な基準です。

まず、「聴き取れる」ということは、リスニングだけというバランスの悪さの問題もあります。さらに、何度もぼくのブログでは書いたことですが、ニューズで使われる英語だけが、英語ではないです。これらの英語はある意味偏っています。友達としゃべる英語はおろか、先生や会社員の人が多くの人に説明するという状況と比べてさえ、語彙・構文・語り口などに違いがあります。内容については、当然、日本語の新聞を読んでいる方が、背景知識があって、聴き取りの理解度もアップするはずです。だから変な先生は英字新聞を読む前に日本語の新聞を読んでみろとかいいます.でも、これって本当に一般的な英語の能力ですか。

誤解のないように云っておきますが、英字新聞を聴いたり、英語ニューズを聴くことが悪いことではないです。いや、好きならぜひぜひ続けてください。ただ、この辺については理解しておく必要があるんじゃないですか、あるいはこれを「真の英語力」と云い切るのはちょっと違うのでは、ということです。

5.6.については、英語ができる結果、当然のごとく結果としてついてくるもののように、勘違いしている人が少なくないので書いておきますが、これはうそです。5.の場合は、もちろん、英語ができる人のほうが英語ができない人に比べてはネイティヴ・スピーカーと付き合える可能性は高いのかもしれません。しかし、最終的に、相手を魅了して、つなぎとめていくのは、根本的にはあなたの魅力であり、なおかつ相互の愛情の問題です。魅力についてはぼく自身が外見上も内面的なものも魅力がない人間なので語りませんが、愛情は英語コミュニケーションの問題でもあるので、書いておきます。付き合い始めた英語ネイティヴと日本語ネイティヴのカップルが関係が親密になるにつれて、言葉はそれほど重要ではなくなります。まあ、日本語同士で話していた場合、ほとんど英語の上達はあり得ません(笑)。英語で話していた場合ですが、大概ほぼ100パーセント相手のいうことが聴き取れ、相手も自分のいうことが解ってくれるはずです。ただ、その理解度がパートナー以外で達成できるかというとそれは違います。もし、それができるようになりたいなら、意識的な英語学習がもっと必要になってきます。

で、まあ、英語学習をしている間に、5.6.のことを夢想(妄想?)して英語ができるようになるのはそれはそれでいいことだろうとぼくは思いますが、5.6.が人生の究極の目標だったら、それはそれで英語だけやっていてもダメで、その目標がうまくいうようにリサーチして行動することが必要です。その間、それが不可能であることを知ってしまう可能性もあります。

さらに、1.2.3.4.と5.6.のいずれかが合体すると厄介なことがあります。ぼく自身は、その幻想がないから、この記事を書いているのですが、よく「TOEIC 900 あるなら、外資系の年収数千万の仕事をして、ウハウハの暮らしをすればいいのに」とよく云われます。うーん、外資は愚か、普通のサラリーマンができないから、何とか他のことで生計たててるんですけど、……とぼくは割と正直に云う方なのですが、解ってもらえないことのほうが多いです。これにはびっくりしています。

人はここまで簡単にだまされるのか、と。ぼくも人生のなかで何度だまされたかわかりませんが、英語関係のことに関しては、少しだましの構造が解り始めました。まあ、いろいろ大人の事情はあるでしょうが、大きな構造についてはなるべくここに少しずつ書きます。