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Write to Do the Right Thing

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Relative clauses are often found in a real conversation, but... 会話では、関係代名詞は使わないという嘘

関係詞節(relative clause、関係代名詞はrelative pronoun)は日本人にとって難しい文法項目である。ぼく自身が中学・高校のころはさっぱりわからりませんでした。

当時、よく英会話について書かれた本に、「実際の会話では関係代名詞なんか殆ど使われない」というようなことが書かれていました。当然、文法ぎらいな人なら飛びつきそうな意見ですね。ただ、自分はそれを判断するだけの英語力がなかったため(というか、そこまで当時は英語に関心がなかったためか)、そんなもんかなあと思う程度でした。

しかしながら、時が流れるにつれて、英語を話す機会が生じると関係詞節はけっこう便利なものだと気づくようになりました。特に、語彙の少なさを補うには(笑)。

といっても、まだそのときは、なんとか自分のいいたいことを英語(らしきもの)にするのにせいいっぱいで、ネイティヴがどのような表現をするのか注意して聴くまでの余裕はまったくありませんでした。

あ る程度、アメリカ生活に慣れてきたころ、やっぱりネイティヴのようにしゃべりたいという欲求から、よく他の人の英語のしゃべりを注意するようになってか ら、先の、疑問であるアメリカ人は関係詞節をどのように使っているのか、本当にあまり使わないのか、の答えが解ってきました。

結論は次のようになります。(註・学問上の裏付けはあまりなく、自分の経験に基づいて書いています。その点、ご留意ください)

1)アメリカ人(もちろんたぶん、イギリス人他のネイティヴスピーカーも)はよく関係詞節を使う。会話でも。

 これは日本にいた時は知らなかったのだが、相手がしゃべっているのを聞きながら、「それって…」というような感じで、"which is...?"と応じて、相手の説明を求める表現があったりします。

2)ただし、日本人の関係詞の使い方とは少し異なります。
 これは英語がネイティヴレヴェルに達していないようなぼくがいうのは失礼なのだが、なんか聞いていて、関係代名詞を使う必然性があまり見られない(というか2つの文に分けた方がよっぽど自然な)ところで関係代名詞を使うノンネイティヴを多々見ているからです。

Let me tell you about this girl I met at the party last night.

この場合、

Let me tell you about this girl. I met her at the party last night.

とするとかなり変である。こういうときに関係詞節を使うのは問題ありません。というか、この使い方が関係詞節の基本です(註・ここでぼくがなにげなく使った日本語の「というか、」は関係代名詞", which"の使い方に近い、笑)。

ちなみに、this girlのthisはネイティヴがなんだか使う変なthisです(*)。これを冠詞にするとtheではなくaになります。

しかし、

I went to a party last night. That was awesome. I really enjoyed myself.

と云えばすむところを

I went to an awesome party in which I enjoyed myself.

と云ったらなぜかずっこけるでしょう? ただ、

I went to a party last night, which was awesome.

のような云い方をするネイティヴはいるだろうと思います。ただし、whichの前にカンマがある(すなわちposeをとる)のに注意しなければならなりません。

ア メリカなどの現地でのESL文法クラスでもそうなのだが、関係詞節を教えるときに2つの文をくっつける練習から入ります。そのため、何でもかんでも文を くっつけてしまえばいいという英語学習者がでてきてしまいます。本来はひとつの文にひとつの情報が基本なので必然性がない場合に無理やりそういう文をつくるのはおかしいのです。

ただ、これは従来の文法説明を批判しているだけであって、なんかしら新しい関係詞節を教える上での手立てを提示していません。それは思いついていないからです(涙)。しかし、文法を教える上では自然さにも気を配るということは常に考えなくてはいけないはずです。

(追 記1 ここではわざとあまり「関係代名詞」という単語を必要以上に使うのを避け、なるべく「関係詞節」という語を使いました。なぜなら、先行詞 (antecedent)に形容詞節(adjective clause)がかかっているというのが理解の基本にあるべきであり、この先行詞の後にS+Vが続く形では省略されることが多いからです)

(追 記2 ↑で日本人がつくる関係詞節は不自然になるというような書き方をしたが、英語を話すときにそのことで思考が止まってしまうようであれば、ここに書い たことは忘れてください。自然な英語を話す前には、たくさんの不自然な英語を話さなくてはいけないのです。これには確かSelinkerという学者が inter languageという理論を述べていたはずです。うろ覚えですが)

(*このthisは会話では非常によく見られるのです が、定義しにくいんですね。一応、書き言葉としては、不定冠詞の a に置き換えるしかないですが、実際は the が「話し手と聞き手の間に了解があってひとつに決まる」ものを指すのに対して this は「話し手にとってはひとつに明らかに決まっているものの、まだ情報がないため、聴き手にはわかりようがない」というちょうど不定冠詞と定冠詞の中間のよ うなニュアンスだと思います。Michael SwanのPractical English Usageには、conversational story-tellingにおける特殊用法として、例文をあげるだけにとどめています。)