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Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

Let's agree to disagree 「ぼくたちは解りあえやしないってことだけを解りあうのさ」

persuasiveなスピーキングタスクはTOEFLのような英語試験で最もよく問われます.また,アメリカなど英語圏の子供は自分の意見を的確にまとめて発表する(話す・書く)訓練を彼らにとっての国語(English, Language Arts)の教室でかなり時間をかけて課されます.その理由は,クリティカルシンキング(critical thinking)ができる人材を育てたいという意図があるからです.

 criticalという形容詞が「批判的な」という日本語に訳されることが多いので,相手の意見を徹底的に批判をしていじめ抜くと考えている人もいるようですがそれは違います.クリティカルシンキングとは,与えられた問題に関して,結論を出す前に,良い面悪い面を含めすべての要素を徹底的に考え抜くことを意味します.

 なぜ自分の意見が解ってもらえないのか,というと他の人は違う考え方をするからです.それではその他の人はどのように考えているのか,いったん他人になったつもりで考えてみる.そして,自分の意見には弱点がないか,他人になったつもりで考えてみる.

 こうしたプロセスを経て出した意見は,単なる一方的な意見ではなくなっているでしょうし,それを聞いた相手も意見を変えるまではいかなくても,あなたの立場を理解するでしょう.

   英語圏にはagree to disagreeという言葉に代表される,相手の立場に賛成できないが,相手がそういう立場にいることは理解する,という「解りあえないことを解りあう」ことによって無用な争いを避ける文化があります.

 アメリカではdebateが盛んということはよく云われますが,debateの目的は,相手を打ち負かすことではなく,自分の弱い部分を見つけて,ひとつ賢い自分になる, ということで,このことはpersuasiveに話し・書くことにそのままあてはまります.

 persuasiveな話し方というのは,自分の意見を述べて,理由を云う,そのため,<I think... I have three reasons. First, ... Second,... Finally,... For these reasons, ...>のような表面・形式面だけで一見それらしく見えるようなスピーキング・ライティングの指導をされたことがあるかもしれませんが,これらの型で話す・書くことを重視される裏に,ネイティヴスピーカーがクリティカルシンキングができる人材を大事にしているということがあるということは知っておいたほうがいいでしょう.