Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

Don't bother about teeny tiny things. Focus on what really matters. 小さなことに拘らず大局を見て上手く行ったという話

 あっという間に3月です.密かに期待していた,学校新年度前にこの本が3刷に進むというのは難しいようです.

TOEIC TEST きほんのきほん

TOEIC TEST きほんのきほん

 

 ↓よかった,よかった.何がよかったのかというという,もちろんこの本を出して「よかった」とか松井先生にいいレヴューを書いていただけて良かったというのもありますが,いちばんしみじみ思うのはこのタイトルにして良かったとかいうことです.

タイトルはいくつか例を出してもらって(最初の選択肢には『世界一わかりやすいTOEIC』なんていうのも本当にありました←だめでしょ,それは,いやこの本がいいかどうかは知らないですが,人の本のタイトルとっちゃだめです),その中でぼくが2つほど選んだ後でさらに当時の担当編集者の小田さんが選んだわけですが,ぼくはセンスがないので『きほんのきほん』よりも『ベーシックマニュアル』か『ベーシックバイブル』というようなのを気に入っていたんですが,いろいろ無理を云ったこともあり押さずに小田さんに任せて『きほんのきほん』になったわけです.

あとデザイナーさんが表紙を作ってくれてご覧いただくとわかるように「木の本」はタイトルにからめたギャグなのですが,ぼくは共著者のカールに云われるまで全く気づきませんでした.その種のセンスはないわけです.任せて良かったな,とつくづく思います.人生にcould've doneはないという人もいますが,おそらく自分の勘で選んでいたら,全然売れなかったはずです.

教材は内容がよくないとダメだと思うし,内容がないのにやたらと露出の多い著者の人は正直云ってぼくは好きではありません.でも,手にとってもらわないとしょうがない,という面もあります.で,結果的にわりとぼくの本の中では売れた.

そして,最終的には

オープニング、クロージングの「気配」「匂い」を司る語句・表現で、「今、何を話していたのか?」「何を話そうとしているか?」を感じ取るセンサーとなる「きほんのきほん」(中略)ここは英語の「運動性能」の根幹とも言えるところで、そこに乗ることができればaccuracyで多少難があっても、「やりくり」できるけれども、この感覚が欠落していると、どんどん「細かいことを潰していく」方向に行きがちだと感じます

 

 ぼくが大事にしているTOEICにおいて英語の文章のマクロ構造を提示した部分を評価して戴くという非常に嬉しいことも起こったわけです.

単語と文法でパズルのように英語を組み立てるような言語観ではかなりまずいだろう,ということを結構単語と文法が要らないとは云っていないと注意しながら 指摘しても,なにか自分を否定されたような学習者が多々でてくるちょっと困ってしまう,ような状況では完全に自分の思い通りに変えようとしてもそれは難しいと思います.とりあえず買ってもらうべきところを絞り込んで,他は譲る.うっかり変な自分のセンスを信じずに新人発掘に評判のある凄腕編集長小田さんの「初級者はあまりビシッとしたタイトルは圧迫感があるのでぼくらは癒し系のタイトルでいいと思いますよ」という言葉に従ったことはつくづくいい判断だったな,と思ったりするわけです.