Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

We're looking at the same thing, but... 見ているものが違う

 以前書いたように,4月6日ごろから第3刷が市場に出回ったはずです.

TOEIC TEST きほんのきほん

TOEIC TEST きほんのきほん

 

 以前書いたように,ある程度学習者との交流を通じて,不親切だと思われた部分も修正を行ないました.第1刷,第2刷との違いはこの国際語学社のサイトをご覧戴ければと思います.今後も,情報が入り次第少しでもいい本にしていきたいと思います.

 

今日は少し違うことについて書きます.この『TOEIC TESTきほんのきほん』だけでなく,以前書いた本,これから書く本はぼくおよび著者だけでできたわけではなく,担当だった編集者の方々があってできたわけです.

ただ,ここで書きたいのは日本特有のお礼を云っていい人になろうとするわけではなくて,ぼく自身が一緒に編集の人と本を作ってきてようやく学習したことを書いておきます.

著者と編集者の考えがすぐには一致しないことはままあります.しかし,喧嘩してもしょうがないので双方妥協したりするわけですが,当然,妥協していい場面と悪い場面があります.

先に妥協してはいけない場面を述べておくと,著者自体がなぜこの本を出したいのかと根幹にかかわるべき問題の部分では編集の人に譲るべきではないことです.ここでぶれるようでは後で後悔するし,たぶんその本は売れないと思います.売れたとしたら著者の力ではなくて,出版社の力ということになります.だから,基本線で大事な部分は譲らず,誠実に編集者に説明を繰り返すべきだと思います.よほどひどい人でない限りわかってくれます.相手も人間ですから.

で,妥協していい,妥協したほうがいい場合は,よほどセンスがない限り,レイアウト系のことは相手の云うことを訊いたほうがいいです.自分でそれなりに考えがある場合も取りあえず向こうの意見を聴くべきです.相手はプロなんですから.

著者の性(さが)からスペースがあるとなるべく何か情報を学習者のために入れないと,と著者は考えます.『きほんのきほん』のときもそうでした.しかし,編集者サイドは「何も書いていないスペースが結構あったほうが読者は安心する」と云ってきました.最近わかりましたが,これは少なくとも初級者向けの本に関しては正しいようです.こういう部分では相手に譲ったほうがいい結果がでます.

著者は自分の得意とする部分で全力を尽くすべきで,編集者が得意な部分はやはり彼らに任すほうがいいと思います.ただし,最近著者みたいな編集者が増えてきたので,両者の境がなくなり,著者が逆に編集者目線でもものを見ないといけなくなってきた部分もあります.変な世の中ですね.