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Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

Just put them in the right order 「意味順」は何がすごいのか

books pedagogical grammar speaking

ここ数日ガリガリガリガリ原稿を書いていました.何を書いていたのかというと,「意味順」ボックスを基本にした初級用会話教材です.

ぼくは質の高い英会話の本を出したいな,とずっと思っていました.良しにつけ,悪きにつけ,英語の先生でもない,モノ云う英語学習者でもないフツーの人にとって「英語がちょっとしゃべれたら」と思うこと自体は極めて自然なことですし,それに答える素材を市場に出すのは何も悪いことではないはずだからです.

で,云うまでもなく,たくさんの本が世には出ています.しかし,残念ながら,いい英会話の教材はそんなにありません.多くは,

1 英会話といいながら学校英語の焼き直しのような文法本

2 頻出フレーズを集めたもの

3 ビジネス英語本で役には立つが,そういう仕事についていないにはあまり関係ないもの

4 なんだか異様に難しいもの,あるいは趣味に走りすぎているもの

のどれかです.初級者が英語をとりあえずちょっとしゃべれるようになりたいというニーズに答えたり,あるいは高い運用能力につながる意味での本質的な基礎にあたるものではないものはほとんど皆無に近いです.

で,

1 必要ならば文法の基礎に対する説明があってもいいが,あくまで話せるようになることにつながっていく文法になっている

2 無理せず学習者が到達できる英語に絞っている

3 話し言葉として表現ややり取りが自然である

を満たす英会話本をつくることを去年の夏あたりから少しずつ進めていきました.いや,企画を通すって難しい.

で,1の切り口を探していって,結局「意味順」モデルを採用することに決めました.知っている単語をボックスに並べていくというのがいちばん英語のユーザー目線に近かったからです.

2 3 は共著者や編集者と話し合いながら,いろいろ書き直して,たぶんこれからもネイティヴチェックを含め,推敲していくことになりますが,なかなか自然なものになってきたと思っています.

会話なのでぼくの趣味で,やたらとセンテンス未満の相手の発言の最後を繰り返したりするやり取りが入っているのですが,こういうのはなるべく編集の人に残してほしな,と思います.会話での「つながり」と「まとまり」というのはこういうところにあるのですから.

驚いたのは,一応嫌で嫌でしょうがなかったのに,ほぼ知識ゼロに近い読者も想定して書いた(さすがにアルファベットからではないですけど,それに近いところからの)英語のしくみの説明が25章ぐらい書いたのに,わりとサクサクサクサク進んだことです.勿論,ぼくがすごいのではなくて,「意味順」がすごいわけで.正直,Wordで「意味順」Boxをつくってスロットに英語を埋めていくのは面倒だったのですが,それを埋め合わせて有り余るぐらいの便利さを感じました.

中心に据えたのは,やはり英語の文構造はまずとりあえずは,

Who Does What(誰が何する)

Who Is What(誰は何である)

だけでいいんじゃないかな,ということです.これに慣れながら,Who Is Whatの変化球として

She got angry.のような単に「状態」だけではなく,その変化を表わす文や

My husband gave me a ring.のようなWho Does Whom What「人にものを…する」という文にも慣れていけばいいのではないでしょうか.

まだ,終わったには程遠いのですが,心臓部のDraftsは書いたので,これをRefineしていく作業をしながら,他にも足せる部分などを探っていきたいと思います.