Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

Look at where you are and where you're heading. 『おまかせ730点!』刊行を前に

以前書いたように,9月14日ごろ出ます.都内の1部の大型書店ではもう少し早く見つけられるかもしれません.

www.kinokuniya.co.jp

編集の人に見本を昨日戴きました.姉妹本だけあって

TOEIC(R) テスト いきなり600点!

TOEIC(R) テスト いきなり600点!

 

レイアウトは☝の本と似ています.ただ,ぼくの本はなぜだかページ数はぐっと少なく薄いです.でも取り組んだ学習者には重めの本です.Five Guysのハンバーガーのような感じです.何の話だかわからないかもしれませんが.

 

対策書ですが英語学習書でもあるのでこんな言及もあります

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 いつも思うのですが,スコアアップの対極に「使える英語」があるわけではなく,試験ごとに英語のクセがあるから,その上で原則を示すだけです.

ただ,ときどき試験対策を考えると憂鬱になることがあります.大きくわけて2つ理由があります.

ひとつはよい試験はよい教材でもあるのですが,その価値をやたらと安売りしたがることです.

大学入試の代わりに外部試験導入するという話もありますね.ことの是非とは別に,試験が高すぎるという話にちょっと引っかかります.勿論,実際受験生を相手にする先生たちの気持ちはわかります. ただ, マトモな試験,さらにインプットに加えてアウトプット能力を段階を見据えて正確に測定する試験が3000円ぐらいに抑えられると考えるのは無理な話だと思います.

 自分の感覚では英検の1級は質はともかくあの運営コストとしては安すぎるくらいです.他の級の利益を回しているのだと思います.TOEFL iBTは受験生には複数回受験は難しい額だが,まあテストの製作・運営を考えると妥当な額だと個人的には思います.

もうひとつは試験で高得点を取る人がやたらともてはやされて,それは努力してるからだという人が予想に反して多いことです.

学習者ならともかく指導者までそういう人がいます.

その人がその国を好きであろうと嫌いであろうと,国民を豊かにするのが政治家の役割であるのと同じように,高い夢や目標があろうが,いまより「より まし」 を目指すための英語を提示するのが指導者の仕事であるとぼくは考えます.努力ややる気はは個人的なもの.指導者が押しつけるものじゃない,というのがぼくの一貫した考えです.

あと,TOEICも別にみんなが900点超える必要はないわけで.900超えている人がまだ自分ができないことがたくさんあるからと云って,そこからが初級とか 云うのも勝手にやっててください,と思います.個人の学習に対する意識の話とさまざまな学習者に次の到達地点を見せる話を一緒にするのはどうかと思うので.

基本は大事だとは思います.『TOEIC TEST きほんのきほん』という本をぼくも優秀なアメリカ人ライターと一緒に書いたくらいですから(欲を云えばもう少し売れてほし いですね… 話がそれました).でも 「基本を頑張るからできる私」を聞こえよがしに学習者,とくにまだ学習の全体像が見えない初級者に語り陶酔している指導者や上級者は嫌いです.

oxymoronになってしまうかもしれないけど,どんな学習者にもいまの英語力をはじさせる必要はないし,その英語力でできることを知って,それでやり過ごすこと教えることも大事だと思います.同時に,いまの段階では処理できない英語があることを知らせ少しずつストックを増やしていく手助けをするようなことを指導者はするべきだと思うんですよね.そんなことを意識しながら書いた本です.