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Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

Nobody can deny comprehensive input itself. わかる体験を積み重ねるのが大事

 

「意味順」で学ぶ英会話

「意味順」で学ぶ英会話

 

 『「意味順」で学ぶ英会話』ではかなり思い切って中学1-2年の文法事項にしぼっています.

Mark has lived in Yokohama for three years.

Mike and Laura were talking seriously when I entered the room.

John lives in a house designed by a famous architect.

Paul falls in love with women who cannot do things on their own.

など中学の後半部分で使う文法事項は思い切ってカットしています.この点は,薄いけれども万遍なく中学英文法をカヴァーしている田地野先生の名著『NHK基礎英語 中学英語完全マスター 「意味順」書き込み練習帳 (語学シリーズ)』とは作り方が少し違います.

今回のこの本でやりたかったことはもちろんアウトプット(発信力,productive skills)もそうなのですが,学んだ知識を少なくともインプット(受動スキル,receptive skills)で確実に定着することもあります.

誤解があるのは,ある文法事項(本当は言語学的にform「形」とよびたい)の説明を方法はともかくとしてわかりやすく提示することは大事なのかもしれませんが,そこで「わかった」というのは出発点で,聴いたり,読んだりする際に処理できるかが大事なので,これができなければ,文法説明も和訳も無駄,は云いすぎですが,「形」は限定的にしか定着していない,ということになります.

だから,著者のひとりとしての願いとしては,でてきた会話用例を聴いて本当にわかってほしいんですよね.

で,わかるって結構難しいです.実は,この本を作っていくに当たって,著者側が学習者の何人かに原稿を読んでもらって感想をもらったりしたことがあるのですが,結構STEP 2で使われているジョークなどのユーモアが解らない,という反応がありました.で,その学習者たちはかなりまではいかないけれどもそれなりに,この本で使った文法事項は解っていたようでした.音声収録のときのナレーターさんは面白い,と云ってくれて,サンプル音声を聴いてもらったネイティヴの留学生をはじめとする監修の先生の研究室のみなさんは笑ってくれたみたいなのに.

だから,文法事項を知っている状態をつくることだけを目的にするのではなく,まずはその文法事項が含まれたインプットが自然にできること,できればそれに近いアウトプットを目指してほしいな,と思います.