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Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

The role of textbooks 続・わかる体験を積み重ねるのが大事

 

「意味順」で学ぶ英会話

「意味順」で学ぶ英会話

 

 前の記事で書き忘れたので追記しておきます.

本当はStephen KrashenのComprehensive Inputについて少し書くべきでした.ものすごく簡単に云えば,聴いたり,読んだりするものがある程度自力でわからない限り学びは起こらないという考え方です.

自力で,というのがミソで最初は仕方がないにしても,常に和訳と説明がないとあるform(形,形式,平たく云えば学ばなければいけない文法や語彙の事項のこと)を理解できないというのであれば,その部分の理解は完全なものとは云い難いということです.

学習者にとってよくないのは,わかりやすい説明を受けるのはいいのですが,そこで満足して新しい別のformに進んでしまうことです.それより前に,一応formを認識した部分を別の形でインプットして処理して経験値を挙げていかなければいけないのですが,この部分が無視されがちです.

で,学んだフォームが新たなインプットをしたときに使われていることを「気づき(noticing)」と呼びますが,この気づきをある程度意識的に学習者に提供できるのがよい教材*ということになります.

「意味順」で学ぶ英会話』はその意味では,初めに意味順ボックスを使って提示したformが再びいくつかの例によって提示され,さらに長めのリスニングでの会話例に触れ,最後にアウトプットの練習をするという,意識的な「気づき」が起こるように工夫されています.まあ,自分の教材だとついつい押したくなってしまいますが,他の教材で学ぶ際もこのような意識的な「気づき」ができるようなつくりになっているものが学習者の手に渡ればいいな,と純粋に思います.

 

*勿論,「気づき」は偶発的にも行なわれます.その際,学習者がインプットに用いているものはぼく個人は教材とは呼びません.そういうListening, Readingは大事ですが,その際は学習者はformではなくmeaning(意味)やfunction(機能),平たく云えば内容に注意を払っているべきだと考えるからです.