Write to Do the Right Thing

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Talking about what I wrote 教材を書いて思うこと

一応,ネット上では自分の本はそれなりにかわいいので,宣伝することがありますが,究極には売り上げじゃなくて,自分が工夫して作った教材が世にでることが大事と考えています.

でも,なかなかそうやってもそれほど自分の思っている学習者には届かないことが多いです.そして,ぼく自身がよく市場が解っていないというのもあるのでしょうね.『論理を学び表現力を養う英語スピーキングルールブック』のように,本当に好きなこと書いただけの本が他の本より売れているのですから.自分にはビジネスのセンスはないんだろう,と思います.マニア向けとか云われてたのにヘタすると3刷に行くかもしれない様相です. 

その中,気になっているのは最新作である『「意味順」で学ぶ英会話』です.この本は「基本が大事」という考えには同意するけど「中学英語」「中学英文法」という概念が微妙なので著者たちが考えるとりあえずの土台を会話本という形でまとめたものです.

ただ,すべて書けたわけではないのですが.自分が最近気になっているのはさらにその前に「入門(者)の壁」みたいなのがあって規則性に意識を向ける前に英語そのものが何だかピンと来ていないのが1番気になってそうなってくると「豊かな学び」「日英比較」という訳にも行かない,という事情があります.

そういう「意味順」以前を考えなくてはいけないな,とちょっと思う今日この頃であり,そうなるともう文法とか句(カタマリの形成)とかそういう話ではなくて,何だか不思議な領域.もちろん発音でもないわけで,難しい話です.

うまく云えないですけど,勉強とか授業とかそういう前に偶然テレビで字幕の映画が付いているのを見て,ああ,向こうの人はことばが違うけど,ことばを使うわけで,行動も基本的には同じだな,何云ってるかさっぱりわからないけどみたいな感性のようなものです.こういう感性を育てるような方法を誰か考えてくれないかな.認知言語学がこういうのに知見を貢献してくれないのだろうか,なんて思います.

「意味順」で学ぶ英会話

「意味順」で学ぶ英会話

 

 ただ今のところはこの本のLesson 0の10ページ程度のことしか説明できないんだよね.常に本当の基礎というのは難しいわけです. そんな中,この本が『PRESIDENT (プレジデント) 2016年3/14号』および『まったく新しい「英語」の学び方【CD付き】 (PRESIDENT (プレジデント) 2016年3/22号別冊)』で紹介されました.

小中高の英語教育の現場で少しずつ認知度が広まっている「意味順」がやり直し英語をしている社会人に広まっていくことを期待します.

そのうち「意味順」を扱ったTOEIC教材なども執筆してみたいです.

でも「つながり」「まとまり」「意味順」と密かに絡まっていながら,違った切り口の教材づくりにも興味があったりします.phrasal verbsとかphonologyとか.でもこの分野はすでに手を出している人がいるわけだし,難しいかもしれませんね.ただ,チャンク毎にどこにストレスを置くか,というのをpronunciation trachingのsuper-segmentalな要素として「意味順」学習法に絡められないかな,とときどき思います.でも,やっぱり自分じゃ無理でしょうか.リズム感ないですから.

さて,この記事ではTOEICの点数100点ごとにアドヴァイスがされていますが,初級者から中級者まではみんな中学英語の復習のようなことを云っているんですね.ぼくを含めて.

でも,なにを中学英語とするのか,って結構難しくて.文法でさえ,あまりはっきりしない.ちなみに,『「意味順」で学ぶ英会話』以外にぼくのおススメを敢えて上げるなら,『くもんの中学英文法―中学1?3年 基礎から受験まで (スーパーステップ)』ということになります.初級者向けの文法事項を整理しようと思って探してみてもあまりいい和書の参考書はないなく,これがベストと落ち着きます.

まあ,学研と旺文社からもっと厚いものが出ていて,内容そのものが悪いわけではないのですが,あれを読み通す人は結局英語の先生とか基礎に立ち返る学習者ぐらいになってしまうので,そういう意味でもお手頃な厚さの『くもんの英文法』に軍配があがります.

ついでに云えば,わからないのは英語が苦手な人に『総合英語Forest』とか『ロイヤル英文法』とかを英語の先生やカリスマ学習者が勧めていることですね.ざっと見ることなんて入門者や初級者はできないのに…

まあ,そのうち条件が整えば,『「意味順」で学ぶ英会話』の付属にもなる映像教材を作ったりすることも考えますが,とりあえずは初級者には自分の本ではこれをお勧めします.できるだけ早く続編を出せるようにしたいと考えています.