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Write to Do the Right Thing

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Who needs them? 文法用語は本当に必要かという話

pedagogical grammar

 

Scholastic Success With Grammar, Grade 1 (Scholastic Success with Workbooks: Grammar)

Scholastic Success With Grammar, Grade 1 (Scholastic Success with Workbooks: Grammar)

 

ネイティヴ用の英文法のワークブックをパラパラ見ると,いろいろなことがわかります.

当たり前のこととして,私たちはネイティヴは自然に英語を習得すると考えますが,これだけ丁寧にやっているわけです.こうかくと文法の明示的な説明をガンガンするのがいいように思えるかもしれませんが,そうではありません.

このGrade 1を見ると,日本の中学1年生よりもはるかに少ない文法事項を細かく切って少しずつ少しずつ前に進む仕組みになっています.

そして,日本の中学生がやるのに較べて,このワークブックのいいところは,あきらかに楽な指定の語を丸で囲むようなタスクがたくさんあることです.下手に,最初の段階で学習者がセンテンスを分析したり,和訳したり,日本語の単文を英語のセンテンスにしたりするタスクよりもこういう地味な作業のほうがいい気がします.

さらに,考えされられるのは,初歩の段階ではAction Words(動作・行動を表わすことば),Naming words(ものの名前を表わすことば),Describing words(描写することば)のように文法用語を始めはあまりださないようにしていることです.品詞や文構造を表わす言葉を覚えさせて,これは形容詞だから主語になれない的な(文の位置が品詞を決めるのか,品詞が文構造を決めるのかよくわからず)初級者をけむにまくような説明をさける意味もあるのでこれは非常にいいことだと思います.

同じシリーズのGrade 2やGrade 3になると少しずつ品詞も出てきはじめるので,段階的な習得モデルを意識していることがわかります.日本の英語教育でも,ある文法事項を初級者だから紹介しないということはやりますが,同じ文法事項でも理解や暗記する知識のレヴェルを段階的を見据えることはあまりしないような気がします.

ところで,ここまで書いていてとつぜん訳が解らないことを書くようですが,この本の文法の紹介のしかたは,『「意味順」で学ぶ英会話』と結構関連性があるみたいですね.書く前にこの本に目を通しておけばよかった,と思うほどです.まあ,続編を書く際にはこういう経験を役に立てていこうと思います.