Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

Consider your audience! 英語ライティングから何を学ぶのか

 

Write Ideas Text (128 pp) (College ESL)

Write Ideas Text (128 pp) (College ESL)

  • 作者: Connie Shoemaker,Susan Polycarpou
  • 出版社/メーカー: センゲージ・ラーニング
  • 発売日: 1993/09
  • メディア: ペーパーバック
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 前回書いた記事のつづきです.英語ライティングは大方の予想に反して,洋書にはネイティヴ向き,ノンネイティヴ向き合わせて,たくさんのよいテキストがあります.面倒ですが,それらの本を通じてそれなりに英語のライティング力を上げることは可能だとは思います.そう云えば,ネイティヴの英語の先生はGood writingとよく云いますが,日本人の英語の先生はあまり云いませんよね.Good Englishとは云うかもしれませんが.

話がそれました.しかしながら,残念ながら,英語のライティング力が仮に上がっても,あまりそれによって自分の欲しいものを手に入れられないなら,すこし残念な気がします.今回は,ブログやAmazonのレヴューなどで,よい英語教材を紹介する方法を書きます(悪い英語教材の紹介のしかたもあるでしょうが,それは少なくとも書きません.ちなみに,出版社側から考えるとレヴューというのは数があればあるほどいいらしいです).

誤解のないように書いておきますが,本を紹介するために書くこと自体が楽しいだけならば,ぼくが書いたことを読んでもあまり意味がありません.書くことによって何かアクションを起こしたい,という場合について書いています.

ーあまり知られていないようなのでたくさんの読者に読んでほしい

ー内容は全体的には悪くないが,細かい誤植があるので知らせたい

ー同じ著者に続編や別分野で書いてほしい

ー絶版だから復刊してほしい

など,いろいろあると思います.

 

でこのWhy(なぜ書きたいのか)という問いはすごく重要なのです.それによってWhere(どの媒体で書くのか),How(どのように訴えるのか),What(何を書くのか)が決まってくるからです.うーん,なんだか「意味順」ボックスの5W & How みたいですね(ちなみに動詞はWriteに決まっているので省略しています).大概の人はこういう部分でよくよく考えていないので,思う効果を得られません.

Start with Why: How Great Leaders Inspire Everyone to Take Action

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 あと,To Whom(誰に向けて書いているのか)というと問いはかならず意識しないといけません.ある人にとって適当なコメントでも,他の人にとっては害というか不快を感じさせるものでしかない場合があるからです.あるいは,初級者にその教材を使ってほしいと思っているのに,訳のわからない難しいことを書いて,いかにその本がいいかを書いてもしょうがありません.ある有名な大学の先生が,自分の研究費を調達する上で出す書類も「相手がどうすればお金を払いやすくなるのか考えて作る.結局,『読み手』をどこまで意識できるかなんだ」のようなことをおっしゃっていたのを覚えていますが,まさにConsider your audienceというのはライティングの鉄則です.結局,どういうようなセンテンスを書くのかというsyntax(文法,文構造)系の問題も「つながり(Cohesion)」と「まとまり(Coherence)」というdiscouse(センテンス以上の文章流れ)系の問題もこの問題から派生していると考えることができます.

 ぼくは前にも書いたように,あまり日英比較とか英語教育と国語教育の融合とかいうのにはやや否定的です.L2はどちらかというと新しいシステムを学習者が自分のなかで作っていくので,L2の学習においてはL1が常に必要だとは思っていません.あくまでぼくが英語を使うには日本語(の感覚)をなるべく外す,という体験から染みついたぼくの考え方なので賛成していただく必要もないですが.だけれども,案外日本語についていろいろ云う英語学習者に限って,英語ライティングの基本が日本語での書く行為にPositive transfer(いい意味で貢献すること)することがないなあ,と思うこともあるのであまりせっかく書いているのに思うような効果が得られていないなあ,と思う人は考えてみてください.非常にエラそうな書き方ですが.