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Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

How you learn English is based on how you see it...

pedagogical grammar 意味順

 なんだかどこかで見たようなレイアウトですね(何をとぼけたことを…)

英文法使いこなしルールブック-基本から実践まで

英文法使いこなしルールブック-基本から実践まで

 

 英文法というのはつくづく不思議なもので,誰もが何かしらの思い入れを持っています.たぶん,ぼくもそうです.人によってはものすごくポズィティヴなものもあれば,ネガティヴな思い入れもあり得ます.大概,人の思い入れはそれぞれなので噛み合いません.例えば,「話したり,書いたりするには文法ができなきゃいけない」的なことを云う人がいます.まあ,この発言自体は概ね妥当だろうとぼくでさえ思いますが,その人が考えている文法の中身を訊くと,「えー」と思うこともあったりします.これは,「話すときは文法なんか気にするな」的な発言もそうです.この発言自体は英語の先生が何と云おうと妥当ですよ.「話すとき」と断っているわけだし.でも,ここでいう「文法」がどの項目を指すのかはいろいろ考えされられるところです.

で,いま実は項目という前にレヴェルと書いて書き換えました.というのは,例えば,

1) She don't love me.

 

 ではなく

2) She doesn't love me.

 

というような文法は難度としてはたぶん多くの人にとっては難しくないからです.ただ,正直いろいろなネイティヴや日本人以外のノンネイティヴの友達がいて会話をする人からすれば,たぶんこのSV agreementというルールは話し言葉としてはそれほど重要性は高くないわけです.

それより,一応誤文とされる1)はまずメッセージを誤解されることはまずないわけで,どうしてかというと,英語の基本語順に従っているから.しかし,これを身につけるまでの文法力というのは非常に大事なはずながら,どういうステップでここに至るかというのは無視されている,というより,できる人からすればどうしてできないんだろう,で終わっているわけです.

ここで,正しい語順で英文が組み立てられないのは純粋に文法の問題なのか,という素朴な疑問が生まれます.もちろん,文構造の問題に関係あることながら,基本的に英語での情報をどう処理しているのか,あるいは英語で情報を処理することに関してどういうイメージを持っているのか,というかなり深い問題なんじゃないか,とここ数年考えています.

とりあえず,現状でのぼくなりの最善の答えは,田地野彰先生の「意味順」に近い英文そのものをWho Does What, Who Is Whatの2パターンのいずれかと捉えながらインプットを増やしていき,語彙や語の使われ方に実際出会いながら,この単純明快なモデルを個々の学習者が自分なりに育てていく(註・「意味順」自体については『〈意味順〉英作文のすすめ (岩波ジュニア新書)』を読まれることをお勧めします),ということを考えています.ぼく個人は,日本の英語教育では受験を中心に受け容れ度が高い(らしい)5文型に対して否定的ですが,「最初の2パターンからインプットを重ねるにつれて,新しいモデルを必要として,5文型がしっくりくるなら,それでもいいのでは(ぼくはやらないけど)」という立場です.

ぼく自身は,

Who Is Whatの最も基本形である <人を表す名詞><be動詞><形容詞>という文構造にしたって,最初はなんでもかんでも詰め込んでいくのでしょうが,少しずつ

Who Is What(性格を表わす形容詞)

Jenny is generous.

Mr. Hopkins is rude.

 Who Is What(1時的な感情を表わす形容詞)

Haruka is angry.

I am happy. 

 のように形(文構造)は同じでも,意味によって少し違うな,と学習者自らが感じられるようになってくれないかな,という意味で自分なりの「意味順」モデルを考えています(ぼく自体の「意味順」の捉え方については中川浩先生との共著で田地野先生にも監修になっていただいた『「意味順」で学ぶ英会話』をご参照いただけると幸いです.これは幅広い学習者・読者に対応できるように自分なりには工夫したつもりです.英語の基本の基本はこれ1冊で極端な話十分だと思いますが,ここからどう発展させていくのか,より難しいとされる文構造をどう捉えていくのか,については今後の著作で明らかにできれば,と思っています.いや,企画は止まっているのですが…).

ぼく自身の筆力がなくて書けなかったのですが,発音とかリスニングとかそういう要素も最初の最初に英語というものをどう捉えていくか,ということにものすごく影響しているので,その点も今後できれば(まあ,努力目標みたいで嫌な書き方ですけど),何て思います.