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Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

Watch out what exists right in front of you be動詞は本当に難しい

Writers at Work: The Paragraph Student's Bookという知る人ぞ知る名著があります.日本で教えているネイティヴの先生にも人気があるケンブリッジ出版からのテキストです.ぼくもこの本は好きです.しかし,書きたいのはそのことではありません.この本には姉妹編として,

Writers at Work: From Sentence to Paragraph Student's Book

Writers at Work: From Sentence to Paragraph Student's Book

 

 こういう本があります.同じようなコンセプトのもとで,より初級者向けに書かれたテキストです.このテキストは,当たり前ながらライティングのテキストです.学習者が自分なりの英語をかけるように組んであります.「自己表現」という言葉が英語教育の中で使われることがありますが,同時にこの言葉はビジネスだったり,メディアだったり,「営業」という意味もありますので,ぼくはあまり好きではありません.しかし,あえて,この「自己表現」を肯定的に捉えたら,この本たちが提示しているものがそれに当たるとぼくは考えています.

また,ちょっと話が逸れました.でも,この本は文法をある程度(いや,結構)扱っています.「ほら,文法は大事じゃないか.ライティングなんて,しっかりとした文法の土台なしにできるはずないんだ」と結構云う英語の先生はいるかもしれません.でも,ぼくはそういう考え方ははっきり云えば違うと思っています.何が違うのかというと,

この本を実際に見てもらうとわかると思いますが,この本で扱う項目は非常に基本的な文法項目を扱っています.「ライティングより前に文法を」という先生(註・あくまでぼくが何度か話した人たちとの経験に基づいて書いています.あなたのことではないですよ)はこの項目よりもはるかに難しいことをマスターさせようとするんですよね.でも,一般的にはもっと基礎的な事項が体得するぐらいになっていないと成り立たないわけで,そういう文法項目を知っていることにどれだけ意味があるかは怪しいです.

で,どういう文法事項がこの洋書テキストに載っているか,というとbe動詞の使い方だったりします.でも,これってバカにすることなんでしょうか.また,ちなみにこのテキストは語彙も扱っていて,「人を描写する文」で性格や外見を表わす形容詞(的な表現)も載っていますが,実はこの辺でかなりの語彙に自信がある人はごく普通の表現を知らないことに気づくはずです(フツーの英語というのはある意味こういう難しさを抱えていますが,ぼくはこれらの表現に,日本の英語公教育もアカデミックな英単語の習得を犠牲にしてもシフトしていくべきだと考えています.あくまで「日常的な英語が先」と考えるぼくの個人的意見ですけどね).

ずっと,日本語だけで書いてきたので,例を挙げてみましょうか.これらはいずれも

Writers at Work: From Sentence to Paragraph Student's Bookからの引用です.

George Clooney is very famous.

They are energetic.

He is not single. He is married.

 

誓って云いますが,英語が苦手な人というのはこういう時点でつまずくわけです.文法がどうとかいうのではなくて,ぼくがよく書くWho Is Whatでもケリー伊藤さん風にSomebody is something. (ケリー伊藤さんはSomebody does something.を解き,be動詞はなるべく使うな,的な主張をしています.しかし,これができるのはbe動詞の動作・説明という機能をよく理解しているからだとも云えます),でも,旧式・5文型風にSVCとかSVA/SVPでも構いませんが(正直この違いはよくわからないし,理解する気もありません).モデルを見つけたら,散々嫌になるぐらいにこのパターンに沿うセンテンスたちに出会い,ハッと気づく必要があるわけです.「気づき」を必要以上に強調する人,あるいは「気づき」をバカにする人もいますが,きちんと自分の英語のOSを磨いていかないと,いつまでたってもOSが日本語のままで他人まかせ,になってしまいます.ぼくは達人の勉強法よりSLA派なので(本当かな?),初めに採用したモデルがどんなにシンプルでしょぼいように見えても,辛抱強くアップデート(というか厳密にはさっき「磨く」と書いたようにrefine, modifyという感じ.ああ,そういえば,この2つの単語も中級以上の人にはTOEIC語彙ですよね←何の話だ?)をしていけば,かなりの所まで見えていくわけです.

今回は,意図的にあまり京都大学の田地野彰先生が提示する優れたモデルである「意味順」という言葉を用いませんでした.ぼく自身はこのモデルの中での,英語のセンテンスの原則はWho Does What及びWho Is Whatである,という部分を強調し,さらに,SLAが教えるところの生き生きとした英語に学習者自らが出会うことでこのモデルの理解を深めていく,内在化(internalize)させる必要があると考えているからです.語彙・及びより複雑な文法事項(時制・受け身・前置詞+名詞のカタマリの把握)などはこの過程にあります.これらの文法事項を受け入れる土壌に配慮することなく,デジタルに上からの強制化のような形で叩きつけたことはやっぱり過去の英語教育に全てではないにtしても誤りがあったとぼくは考えています.ぼく個人は❶Who Does What, Who Is Whatが基本❷このモデルを内在化させるためのコンテクストを踏まえてのインプットによるアップデートを自分の英語学習観の柱と考えています.

常にぼくが書いた本・これから書く本はこれらを基礎として,本の企画ごとに存在するobjectivesにしたがって応用・アレンジしたものに過ぎません.そのうち,これらの軸と「発音」「スピーキング」「クリティカルシンキング」「会話の展開」「読解」などに絡められればいいかな,と考えています.しかし,そういう人生の予定時間がぼくに残されているのか,書かせてくれる出版社が現れるかは知りません.まずは,今やっているTOEIC教材,スピーキング,ライティング,意味順系の教材をひとつひとつ(と云いたいところですが,同時進行です…)仕上げていくことにします.