Write to Do the Right Thing

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What is diversity, anyway? 自分を広げていくということ

 

英語ライティングの成功法則―パラグラフの組み立て方「超」実践マニュアル

英語ライティングの成功法則―パラグラフの組み立て方「超」実践マニュアル

 

『論理を学び表現力を養う 英語スピーキングルールブック』の最後の参考文献にこの本は確か乗っているはずです.比較的新しめの本でテキストタイプをまとめた本だからです.

しかし,もちろん,この本も絶版で,おそらくぼくの推測では,2度と復刊されることはないでしょう.復刊のハードルというのはそれだけ高いわけです.ぼく個人はジャンルを問わず,というかぼくが明らかに嫌いな本であっても比較的新しいものであっても古いものであっても復刊されるとまあ良かったな,と思います.というのは,各出版社の中にそういう実績が積み重なってこない限り,出版社自体が復刊とか,1度増刷をやめてしまった本(これが事実上の絶版にあたります)を加筆の上改訂版を出すということは考えにくいからです.

で,前にも書いたことですが,読者の側から復刊をするように働きかけるには,相当量の賛成票を集めないといけないので普通は無理です.で,やるなら,どうするか,というと,自分を外側に開いていかない限りは実現しません.

どういうことなのか,というと,ぼくを含め,普通の人は,よほどのことがない限り,なんとか届きそうな人にしかアクセスしません.だけど,それではたいした成果は得られません.例えば,ぼくがTOEICの本を出して,より多くの人にその本を買ってもらおうとして,どういう人にアクセスするか,というとまず考えそうなのが,同じような本を書いている著者とか,インターネットでTOEIC好きをアピールしている人とか,そうなりそうです.でも,多分,そこからは何も生まれないわけです.生まれたとしてもたかが知れています.これが,よく云う「ブログやTwitterでは物事は動かない」という考え方につながります.実際のところ,多分全く動かないことはなくて少しは動くのでしょうが,問題なのは,媒体がネットであることよりも,TOEICというジャンルの顧客層を新たに開拓しようというときにTOEICというキーワードで検索をかけていたらやっぱりあまり期待できないということです.

このことは実は『きほんのきほん』を何年か前に出したときに教えられたことです.このとき,最終的にどういう人にアクセスしたのが功を結んだのか,というと,専門学校とか企業研修をしている会社とか大学の生涯学習センターとかにダメもとで献本したところから動いていることが結構あったわけです.まあ,おそらくこういうところもTOEICクラスがあったりするのでしょうが,ベタベタなわけではないわけです.おそらくそこで教えている先生はそんなにTOEICを知っていたり,興味があったりするわけではないでしょう.だから,逆にアクセスする価値があるわけです.

何が云いたいのかというと,個人的にはあまりぼくは味方を増やす的な発想は好きではないのですが,やるならば,少し自分が属している(と一般的には考えられている)グループの外側の人になるべくアクセスする必要がある,ということです.例えば,ぼくはまったくする気がありませんが,一番上で紹介した本を復刊させるために票を集めるならば,英語ライティングに関心がある人たちが集まっているグループでいくら情報を拡散しようとしてもまず無駄で,むしろ発音が,児童英語が,…というような少しずれたくくりの人とアクセスすることでチャンスが生まれるかもしれないということです.同時に自分自身の視野を広げるチャンスでもあります.

なーんてことを『きほんのきほん』を出した頃は多少意識してしていたわけです.いまはそういうのは面倒だと考えるようになってしまいましたが.ただ,この『きほんのきほん』の復刊の際にはまたやるつもりです.これははっきり動いています.そのうち詳細をもっと出せる日もくるでしょう.