Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

It is more dynamic. 感覚を説明していくということ

 

The Elt Grammar Book: A Teacher-Friendly Reference Guide (Alta Teacher Resource Series)

The Elt Grammar Book: A Teacher-Friendly Reference Guide (Alta Teacher Resource Series)

 

 何度も書くようにぼくは基本的に中学校・高校のみならず大学や社会人を含めて英語の文構造を捉える上でよく使われる5文型は要らないと思っています.基本的には代用的な考え方は京都大学の田地野彰先生とThe ELT Grammar Bookという知る人ぞ知るRichard Firstenによる名著の中のモデルを自分なりに少しアレンジしたものを使っています.

ただぼくが何か書いた・云ったところでそう簡単に「意味順派」が「5文型派」を凌駕(りょうが)することはないでしょうし,ぼく自身はそんなことにはあまり興味がありません.むしろ5文型をそのまま利用しながらも英語のセンテンス,もしくは文章の捉え方が英文を生み出す側の目線とズレないようになっていくことでもいいと考えています(ただぼくが5文型モデルのモデルの本を書くことは絶対にないでしょう).

で5文型が難しい・肌に合わないという人はたぶんつまづくポイントがあると思うんで,そこを考えていくことがどういうモデルを使うにせよ,「よりまし」な文構造の捉え方につながっていくと思います.

目的語(object, O)と補語(complement, C)の違いが最もわかりにくいところでしょう.正直,ぼくもSVOC, SVOOと呼ばれてもどっちがどっちかよくわからないことがあります.

例えば,

1) He seems to be nice.

2) He wants to be a doctor.

 

 これって同じ文型なのか,違うのか.表面的には<Who(人主語) + Does(動詞) + To Do>はですよね.でも前者はto be niceの部分はHeを描写・説明しています.後者はto be a doctorというのはHeである人の願望です.で,おそらくを5文型理論では,

 

He want to be a doctor.

(S)   (V)      (O)

とやるんですが,そう考えると,to be doctorという部分はwantという動詞の動作の受け手ということになります.当たり前じゃないか,と思うかもしれませんが,一応わかるとして,この部分があまり名詞的ではないわけです.英語をしゃべっている人の感覚からするとwant toは助動詞みたいなもんなんです.

で,実はseem toもmost likely, probably的な言葉がわりに使うhedge的な助動詞表現とも取れるので,結局大事なのは語の並びとそれぞれの動詞の意味のような気がしてきます.

少し話が逸れたので戻すとこのto be niceもto be a doctorを多くのネイティヴの英語の先生や言語学者はcomplementと呼びます.だって動詞の意味が完結していないので「補う」ためのものだからです.

あと,中学校でさえ,おそらく2)のto be a doctorは「名詞の働きをする<to+動詞の原形>」として習いますが,さっきも書いたようにこのto doは名詞のように固まっている感覚じゃないのです.うまく云えないけどもっとdynamicな訳で.極端な話,副詞や形容詞と読んでも違和感がないような感じです.だから補語と呼ぶネイティヴも多いわけです.

5文型がスッキリして感じる人はこの辺があまり悩まないようなのですが,ぼくが疑問に思っているのはどう考えても形だけで文型を判断はできないわけです.このto doのように.で,文型理論をつぶすことはしなくてもこういう要素を拾い上げて動詞の意味・イメージ・使い方を学ぶ方向に向いていけばな,なんて思います.