Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

Everything is connected. すべてはつながっている

ぼく自身はもう若者ではないので,世界を自分なりに解釈しきってしまおうという野望はありません(この態度のことをmodernと呼ぶのだとかpost-modernismとかを勉強している人はいうかもしれませんが,ぼくは無知なのでそんなことは知りません).ただ,英語学習については,目の前の英語に向かって,ひとつひとつ勉強して生きながらも,自分の向かっていく大きな地図を描くような学習がやっぱり望ましいのだろうな,と思います.ぼくはCEFRなどの言語能力の記述や言語政策の専門家でもないですが.

それに関して思うのは,やっぱり色々なスキルはつながっていて,興味や目的に応じて集中するようなことがあっても,その枠でしか通用しないスキルはダメなのではないか,というか,その枠を超えるような各スキルの学習が求められるのではないのか,と思います.

例えば,文法を勉強するのはいいけれども,それが聴いたり,読んだりするのはもちろん,話したり,書いたりするのに役に立たなければ,ということだったり,発音を身につけるのは大事だけれども,ネイティヴっぽく聴こえても,実は中身が通じていなければ,ということだったりします.TOEICでスコアが上がるのはいいことだけれども,そこで求められている英語力に近いものを何かしらの形で身についていないと,なんだかなあ,ということもそうだろうと思います.

ことわざや挨拶のような決まり文句を除いては,全く同じセンテンスややり取りに出会うことはまずない中で,目の前で出会う(出会った)英語を学ぶということに学習者が意味を見い出すということは想像以上に難しい課題なのかもしれません.学んだことを次に一見違って見えるものにも適用できる,何かしらの法則性のようなものを提示していく.文法が好まれるのはそこですが,必ずしもセンテンス内でのルールだけが大事なわけではありません.で,もう少し大きいものに目を向けると「つながり(cohesion)」と「まとまり(coherence)」のような論理・構成面へ注意が向くことになります.

でも,センテンスができないと「つながり」や「まとまり」なんか出せるはずがない,という考え方の人が文法をこの論理・構成面から切り離さない上でセンテンスの作りに目を向けると「意味順」という発想につながったわけです.少なくともぼくにとっては.

ぼくの能力がなくてあまりうまく表現できないのですが,句動詞やイディオム,コロケーションなどのゆるいカタマリの問題や,音声を含めたイントネーションの問題,intercultural communication, pragmaticsといった分野の問題も全部全部つながっているような気がします.

それを学習者に全部やれ大事だから,というのではなくて,ひとつを学ぶことが他につながっていくような学習方法は提示できないだろうか,というところでいまぼくのしょぼい思考は止まっています.

 とりあえずは,その試みの一つである下記の本をよろしくお願いします.新刊のTOEIC本も大事ですが,これらもぼくにとっては大事な本です.

「意味順」で学ぶ英会話

「意味順」で学ぶ英会話

 

 上は「意味順」から「つながり」と「まとまり」を目指した本です.機会があれば,この続編・姉妹編に当たる本を出せればと考えています.また,「つながり」と「まとまり」をもっと話し言葉の長いやり取りで身につけるためのプログラムを組もうと考え,それを本に落とし込んだのが下の本です.ぜひ,言語知識にはある程度自身があるけれども話すのは苦手とか,なんとか話せるけれどももう少し洗練されたスピーキングができれば,と考えている人には役に立つと思うのでご笑覧ください. 

英語スピーキングルールブック−論理を学び表現力を養う

英語スピーキングルールブック−論理を学び表現力を養う