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Write to Do the Right Thing

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Deductive approach that works  続・「よりまし」と英文法

2017年が始まりました.2016年は,2015年のように,『スピーキングルールブック』と『「意味順」で学ぶ英会話』の2つを出すようなことはできませんでした.ただ,2016年中に作業をしていた本は次々今年になって出てきます.

それはそうと,少しずつ最近気になっていることは,もう文法・文構造系の勉強は「意味順」に任せてしまって,それよりも「意味順」に並べるカタマリの作り方を学ぶような方向に行けないのかなあ,ということです.まあ,ぼくがやることではないかもしれないけれども,「意味順」のそれぞれの要素ごとに必要なカタマリの意味と用法をまとめた単語集のようなものを出させてくれる出版社があれば少しやってみたいな,と考え始めました.

で,そこで必要になってくるのは,単に語を並べるのではなく,コンテクストと絡んだ使い方を示す「語彙文法」みたいなものです.日向先生のこの本なんかも基本語の用法について触れています.どちらかというと日本語の学習文法本が,文構造の問題・あるいは構文と云われるトリッキーな文構造とも熟語ともつかないものの紹介が多いのとは対照的です(註・ここでは,クジラがどうこうとかいうつもりはありません).

即戦力がつく英文法

即戦力がつく英文法

 

 それでも,もし,CEFR A1, A2あたりを対象にした文法書としては,結構これだけページ数があるのは読み通すのはきついのかもしれません(註・というか同じように桐原書店とかのアレとか初級者が読むわけないと思っているんですよね,実は.どうしても,学校英語の総体を基礎からやりたいのなら,下に書いた『くもんの中学英文法』か絶版になった学研の『ニューコース英文法』を2回ぐらいよく読むだけで十分だと思っています.実はどっちもそれほど好きではないのですが…).

さて,話が逸れました.で,いまぼくが自分の勉強用に年が明けて読み始めたのはこの本です.確か著者は昔,Cobuildで有名なCollinsから冠詞の使い方の本を出していたはずです. 

 

From Words to Grammar: Discovering English Usage

読み始めての感想ですが,もちろん,初級者にオススメする本ではないですけど,逆に初級者に何か云いたい上級者の人(英語を教える人を含む)にとってはいい本じゃないかな,と思います.というか,「意味順」に従って英語を教室で教える人がこの本に載せているような基本語の用法に通じているといいfeedbackができるような気がします.

 

とにかく,単語に限りませんが,言葉の勉強というのは,単に復習とか繰り返しとかいう話じゃなくて,1度学習したことをもっと別の角度から学び直すということが必要になってきます.だから,ある語の意味を覚えるのはいいことですが,それは始まりに過ぎないんですよね.例えば,teach「教える」と最初に覚えるのは仕方がないと思います.でも,いつかは日本語から離れないと行けないというか,英語が使われている中でもう1度学ばないと行けない.

X Could you teach me how to get to the station? 

ちなみに,From Words to Grammarでは, tellの項目に

Okay, you tell me why you're here. 

 という例文が載っています.

で,ああ,teachはここでは使えないんだ,tellにしないととどこかで学ばなければ行けない.だからといって最初の学びが無駄なわけではないし,まあ,それがより深い学習へのステップなので,まあ,こういう「よりまし」の言語観をあまり押し付けることなく教材に反映できればなあ,と思います.まあ,それが表向きのNew Year's Resolutionということにしておきましょう.