Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

Listen & Think! Part 2を攻略するには

このブログ記事で渋谷奈津子先生はPart 2で正解するスキルを身につけるためにより長いまとまりのある会話であるPart 3の学習をすることを主張されています.優れた考え方だと思いますが,ぼく自身が同じ問いにぶち当たったら考えるところは同じでも違う対策を取るかもしれません.

どうするかというと,まずはPart 2形式のリスニング問題を用意します.素材は何でもいいです.

Part 2というのは

  • Question (or Statement)
  • Response A
  • Response B
  • Response C

と構成されているわけですよね.ぼくなら,
1) まずQuestionを聴く.止める.何回でも完璧に聴けるまで聴く
というのを勧めます.必要だったら,声に出したり,実際聴き取ったものを書いてみても良いでしょう.でも書いたものを実際のスクリプトと見較べて赤ペンで添削するとかはお勧めしません.それをするぐらいなら何度でも聴くべきだからです.その後,
2)それがどのような状況で使われたのか考える
ということをします.いわゆるcontext(文脈)を見つける,というやつです.その上で
3)それぞれのResponseを聴き,つながるかどうか判断する
ということをします.
これだけです.つまらない方法かもしれませんが,これで充分スキルは磨かれると思います.TOEIC対策の授業であるならば,小さなクラスならば,先生が実際,1)の後に「どういう状況だと思う?」と訊いて,考えてもらい,その後,フィードバックをもらうということをすればすごく効果的だと思います.しかし,30名を超えるような場合は無理で,先生が「こういう状況です」とするしかないでしょうね.なぜかというと,人数が多くなればなるほど,とんでもない外れた状況を思い浮かべる想像力豊かな学習者に出会う可能性が高くなり,そういう学習者にフィードバックをするというのに時間がかかってしまうからです.

 

話が逸れました.なぜ,この方法がいいかを簡単に書いておきます.実は,会話としての「つながり」と「まとまり」を考えるという文脈的アプローチもさることながら,これをすることの最大の利点は,「しっかり聴く」ということをするからです.

指導者ももの云う学習者も「精読」とか「きちんと読む」ことを勧める人はいても,あまりきちんと聴く,と云うことをする・説く人はいません.リスニングは内容理解以外は,シャドウイングか発音の話になってしまいますが,大事なのは,いま聞いている素材を形式面(当然音声も含みます)・内容面・コンテクストから繰り返し解るまで短いものでもいいから聴くことです.全ての素材にこれをする必要はぼくはないと思いますが,たまにはこういうことをする方がいいわけです.訳やスクリプトだけ見て,できるようになるわけはなくて,少量の素材でいいから,聴けるようになるまで(聴いて状況がピタリと浮かぶまで)何度も音声に耳を傾けるということも大事だということを指摘しておきます.ここで,今度出す本にはそういうことを書いてます.と新刊紹介をしようと思ったのですが,まだAmazonにアップされていないのでそれはまた今度にします.