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Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

That's not what I'm looking for! 越えようとしている壁はそれじゃない

 本当ならば,この間書いた今度出る2冊の本についてもっと書いた方がいいのでしょうが,実はまた新しい本を書こうとしていてそこで少し行き詰っています.すでにある程度書いた部分があったのですが,大幅に書き直したくなってきたからです.でも,いざ書こうとすると書けない,その苦しさでイライラしています.どうしても超えられない壁が立ちふさがっているからです.

書こうとしている本は,ライティングの本です.ライティングの本と云えばそれなりに色々いい本が実は出ています.この本とか.でも,こういう本を越えようとしているわけではありません.実は,この日向先生の本を始め,多くの本はできる人向けで,ごくごく普通の日本人には難しいからです.

即戦力がつく英文ライティング

即戦力がつく英文ライティング

 

 ぼくが書きたいのは,センテンスを作るのも遠く及ばない人にセンテンスの作り方を示すことです.センテンスとセンテンスの「つながり(cohesion)」と「まとまり(coherence)」については,同じ本の次のchapterで,ここは共著者の帰国子女の先生が書いてくれています.まあ,『論理を学び表現力を養う スピーキングルールブック』をすでに書いたわけだし,その姉妹本のような本も近々出す予定があるので(これはひと通り原稿を書きました),ぼくが全部書くよりも,他の先生が「つながり」と「まとまり」について書いた方が読者の人にとってもいいと思ったので,ぼくはセンテンスはどのようにして生まれるかということを書こうとしています.

でも,そこで書こうとしているのは,文法そのものとはちょっと違って,頭の中にあるアイディアを人はどうやって形にしていくのか,というのを英語という言語の中で誰にでもわかるように書けないか,ということを考えていて,それができないでいます.

スタート地点で考えたのは,田地野彰先生の意味順を自分なりにアレンジしたものでした.だけど,確かに,

Who(What) Does/Is Whom What Where When How Why 

というスロットに,それぞれ知っている語句を放り込んで行けば,それなりに通じそうなセンテンスができるというのはすごいアイディアだと思うのですが,そこに入れる語句を生む発想というのはどこにあるのだろうか,という部分で英語のユーザーがしているプロセスを言語化できないだろうか,と考えていて行き詰っています.だから,越えようという壁は「意味順」でもありません.

それより,「人は見たいものを見る」と言いたくて,

personというのが人だけれども,この辞書に載っているような裸の人という形をどういうわけだか,英語ではコミュニケイションの行なわれる現実世界にarrangeするために(このことをtailor, anchorするとかcognitive linguistは云うらしいですがぼくはそこまで勉強する時間がありません)Peopleという複数形に変える.

で,見るは,Peopleを選んだが故に,形を買えなくてseeのままだけれども,もし,the humanとかをなぜか選んでしまっていたらseesと同じように現実世界に合わせて形を変えることになります.

で,続けていくと

Who(What) Does/Is Whom What Where When How Why

People        see    what they want to see.

というセンテンスが出来上がる.

で,云いたいのは文法事項で正しいことをできた・できないとかいう前に,発想として,最初にセンテンスのトピックになる人・もの・ことを現実世界に合わせる形にするという作業がある.また,このトピックをすること自体が聴き手に対して,メッセージの焦点を絞るというかアウトラインを示すというかそういう働きがあるわけです.で,続いて生み出す動詞のカタマリも最初の時点で,現実世界に合う形に変える.この作業の感覚が大事だと思うのですが,それをまだ英語がよくわかっていない人に説明することが難しくて悩んでいます.

でも,それをしないで,とりあえず,S, V, O, C...のように構成要素の分類を先に出されて,5つの文型のどれかですよ,とか時制のリストをさっさと出されてしまって,それが受け入れられないでいる学習者がほとんどなんじゃないかな,ということを思うので,ここでの突破口を見つけたいのです.もちろん,学習者本人がそういうことは色々半ばわけがわからないながら動いていかないと見つけられないもの,というのもある程度真実だろうとは思っていますが,同時にその枠組みが受け入れられないからと云って,基本がわかっていない,さあ,基本をやれよ,的なことを口にするのも違うかな,と感じているわけで.

が,まあ,材料をある程度揃えたつもりなのに,それをまとめ上げる1本のロジックのようなものが閃(ひらめ)かないので,書けないでイライラしています.まあ,これが立ち向かっている壁です. まあ,もう少し考え続けます.