Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

Cohesion and coherence 「つながり」と「まとまり」を求める人々

インターネットで検索をするとわかりますが,cohesion, coherenceという言葉は実際「地域のつながり」とか「ティームのまとまり」という文脈でも使われます.だから,これに「つながり」と「まとまり」とそれぞれ当てるのはいい訳語だと思います.

 

で,『【新形式問題対応】TOEIC L & Rテスト800点攻略ルールブック』にこれを使った部分を結構気づいてくれた人がいたようなのは光栄です.SNSなどでせっかく勧めていただいたのに,Amazonアルゴリズムが追いつかず,「2〜4週間以内に発送」という表示になっているので大変申し訳ないです.

 

ところで,「つながり(cohesion)」と「まとまり(coherence)」という概念の大事さを解くのも書き手としてはそんなに易しいことではないんですよね.どうやって「つながり」を出すのかということで,指示代名詞(demonstrative pronoun)や<限定詞(determiner)+名詞>を書いても,そんなの当たり前じゃん,と通り過ぎるので,自分が英語を生み出すときにそのように書けるのかはまた別の問題なので,どっちかというと,前のセンテンスを受けて,2つ目のセンテンスを「つながり」を生む語で書き始める練習を延々と続けた方がいいのですが,実際そういう作業は本にはできないわけです.いや,Connecting for Coherence: A Guide to Building Sentences With Syntax and Logic (Writing Style)のような本は洋書だけで,和書でそれをやると解答がない,ということでなかなか上手くいかないわけです.いま書いている本も共著者の先生がちょっと困っているみたいです.学校だと先生が見てくれるのでいいのですが,でもそういうタスクを課すのが嫌いな先生もたくさんいるので,何とも云えません.だから,本を書いているわけで.

 

ただ,これを書きながら頭を少しよぎるのはライティングやスピーキングの本を書いて「つながり」や「まとまり」を書くよりも世の中の極少数の人が「つながり」と「まとまり」そのものの本を誰かが書いてくれることを求めているのかな,なんて思います.書けば書くほど,結局それって何なの? という話になるようです.「文法」は大事だ,と云ってもあまりその文法を定義しようとする人がいないのに,なぜ「つながり」と「まとまり」は明確に定義されなければいけないのだろう,と思ったりもするのですが,それは逆に用語が定着していないが故に求められることなのでしょう.多分,ぼくは書くことがないし,そういう出版社が現れるとはとても思えないのですが…