Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

Nobody understands me. すれ違う両者

 事情があり,発音解説を日本語で書く仕事をしています.ぼくは基本的にTeaching Pronunciation: A course book and reference guide (Cambridge University Press)で学んだこともあり,全面的に信頼しています.ただ,学習者の学び方への配慮という意味では評判高い名著であるClear Speech (Cambridge University Press)も参考になります.ただ,これらよりシンプルな日本語で簡潔かつ正確に説明した発音の本としてはイギリス英語の発音を学びたいというのでない限り,ぼくはこの本がいいと思います.

やさしい英語の発音―CDとイラストで楽しく学ぶ (CDブック)

やさしい英語の発音―CDとイラストで楽しく学ぶ (CDブック)

 

でも,発音というのは本当は文法と同じで大事だけれども同時にどうでもいいことです. 何かというと,一応原則を学んでも,それが実例で自分で出会い,知識が生きているのを見,聴き,感じない限り,役に立たないのです.だから,インプットが大事なわけで.で,そのインプットをする気にしたり,インプットの中での「気づき」を高めるために多くの人が色々なことをしますが,なかなかうまくいかなかったりします.悲しいですね.

ああ,そういえば,アイドルがこんなことを書いていますが,これは,なんだか小沢健二を彷彿とさせますね(何の話だ?).

理由がわかるのはいつも、起こってしまった後だ。 本人は、いつも気づかない。

東野圭吾『放課後』を読んだ - A Lazy English Learner's Blog

 こういうミステリーって,いわゆるshould have doneが最後に示されるのがいいのかな,と思います.この小説の巧さは伏線の張り方にあるのだと思いますが,「主人公とヒロインがもちろんいけないことなのだが,先に特殊な関係になっていれば,殺人は起こらず,悲劇はちょっと減って,『よりまし』になったのではないか」とかも考えたりするわけで,でもそういう方向に踏み切ってしまうとミステリーじゃ多分なくなり,あえてそこへは行かず,登場人物を駒(pawn)のように扱うところに創作の秘密があるのだろうな,と.

ところで,この本は東野圭吾の処女作だけあって,構成に比べて文章は拙(つたな)い気がします.まあ,お前が何を,という感じですが.その後,たくさん書くようになって文体で読ませるようになってくるのですが,その時には初期の本の爽やかさは消えているのかもしれないので,難しいですね.

このころの東野圭吾の対極にあるのが樋口有介で明らかに(男性の妄想を)文体で読ませている感じですね.そういえば,『ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫)』はドラマの再映でやっているのを見たし,こないだビデオで映画化されたものを見たのですが,『風少女 (創元推理文庫)』も確かドラマ化されていたような気がするのですが,見る方法はないものか….

だんだん昔読んできたネタもなくなってきてアイドルに追いつかれてきましたが,一応西澤保彦完全無欠の名探偵 (講談社文庫)』とかかな.あと,最近(といっても15年ぐらいか?)はグロいものを書いている(気がする)乃南アサも最初のころは『ライン (講談社文庫)』『新装版 鍵 (講談社文庫)』とかもっと素朴なものを書いていたんだよなあ.