Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

Less is more. 大きすぎる舞台の物語はつまらない

 よくpersuasive writing (opinion writiing, argumentative writing)と呼ばれる英語のライティングの手法で,「こう考えます.理由は3つあります.1つ目は…」というものの反動から理由は3つも要らない.1つでも2つでもとにかくまず理由を短いセンテンス(このことをtopic sentenceといいます)でビシッと書いてから.それをどれだけ例をあげたり,説明をしたりしながら展開できるかどうかが大事なんだ,ということをよく云う人もいます.そうかもしれませんし,違うかもしれません.

しかし,書く側からすれば,1つにまとめるにせよ,3つに選ぶにせよ,何かを削ぎ落とすことによって内容を磨く(その過程で却って足すものも出てきたりするのが不思議ですね)という線は変わりありません.

ところで,ぼくはスパイものの小説とかはあまり好きじゃありません.映画ならばいいのですが,小説だと読む気がしません.舞台が大きくなってしまうからです.そうすると考えようによってはどっからでも展開できる気になってきて,読んでいると落ち着かなくなってくるからです.

海泡 (中公文庫)

海泡 (中公文庫)

 

 推理小説では,暗躍する組織(「黒の組織」が出てくる漫画もありますね)とかが出てくるといかようにもプロットが展開できてしまうと面白みが減ります.だから,舞台を絞るのも小説を面白くするひとつの手だと思います.

で,ベストではないけれども,ぼくはこの本は結構好きです.主人公なんかは相変わらずですけど.

 

ああ,確か,『ぼくと,ぼくらの夏』のドラマ版は大沢健が主人公だったんじゃないかな.映画版は宅麻伸とか斉藤慶子とか蟹江敬三とかが出ている(誰も知らない俳優たち,かな).