Write to Do the Right Thing

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It depends. 品詞と文型の関係?

これはこの記事の続き的な話です.「まずは中学英語から」とか「文法の基礎がわかっていない」ということを英語の先生はよく云います.でも,中学英語というのは一体なんなのかはよくわかりません.

というのは,中学で1度は出会っている(はずの)英語というのは結構高いレヴェルのことがあるからです.ぼくは中高生の英語教育にはほとんど興味がないのですが,自分が書く初級者用の本を出すにあたって,現行の中学生用の教科書を少しみてみることがあります.各社何度や語彙・表現の選定にバラツキがあります.

で,学校の授業以外ではおそらくですが,フツーの中学生というのは,この前紹介した山田暢彦先生(アメリカ人,Nobu Yamadaとも名乗られるようです)の学研の教科書が学年別になっていてそういうのを勉強しているのでしょう.『くもんの中学英文法』もベストセラーですが.

中1英語をひとつひとつわかりやすく。(CD付き)

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最近では知る人ぞ知る大物が中学英語のやり直しの本を出したりしたこともあります(勧めている訳ではありません).

覚えやすい順番で【7日間】学び直し中学英語

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 ただ,自習じゃなくて,塾に行くと,『シリウス』だとか『新中学問題集』(今は別の名前になっているかもしれません)だとか学校の補助教材あるいは夏期講習・夏休みの宿題などで使われるような教材をやらされることになります.で,良くも悪くもこれが日本人の「学校英語=受験英語」の共通理解のベースはここにあるようです(だから,「中学校・高校の授業で教えられる英語の知識」と若干のズレがある).

こういう英語公教育のど真ん中ではなく周辺で教えられている英語知識に独自のものがあるのは良いかどうかはともかく確かだと思います.塾や予備校の経験者だと,誰もが身につけておくべき基本的な英語の知識として「品詞と文型の関係がわかっているかどうか」というようなことをいう人がいて,ぼくはのけぞるほど驚いたことがあります.これというのは,ネイティヴで書く英語に難があったり,する少なくとも初級を抜けた,TOEICで云えば600点あたりをクリアーした人が意識する点じゃないかな,と思うのですが.

5文型がいいとか悪いとかいう前に(ただ,今から書くことが初級者には5文型に引きずり込まずに「意味順」をという現在の考えにつながっているのですが),「品詞と文型の関係」がわかるには普通に考えて,その場で覚えたのではなく,ある程度,正しいセンテンスを覚えている(頭にストックがある)必要があります.それがないと,多分,「これはこの品詞だからセンテンスでこの役割は果たせない」ような説明はピンと来ないと思います.抽象的な文法ルールの理解というのは具体的な例文の中での「気づき」を必要とするので,ルールごとに要求されるインプットの質というのがあると思うのですが… 「あるルールの説明をして,それに合う例文を挙げる」という方法と「学習者がすでに覚えているセンテンスからあるルールの説明を理解させる」という2つの方法はどちらも有効なのであり,前者に頼りすぎると学習者はパンクするので,両方を適当に織り交ぜながら学習者が学んでいく環境を整えることを考えるのが大事だと思います.