Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

Knowing the form 覚えているということ

 英語ではフレーズの暗記は多くの英語の先生にあまり評判が良くありません.そんなことをするぐらいなら文法をという先生も少なくないようです.collocationだとそうでもないのに.不思議です.

云っておきたいのは,フレーズものでも実用性が高いものが収録されているとともに,適切な使用場面の説明のあるしっかりしたものならば学習することは決してマイナスではないと思います.初級者用ではないですが,最近出たこれなんかは非常によくできています.

相手と場面で使い分ける 英語表現ハンドブック

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これもなかなか良いです.詳細に調べたわけではないですが.

フレビル 表現を豊かにするフレーズブック【MP3 CD付】

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  • 作者: ジェームス・M・バーダマン,マヤ・バーダマン
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 前にも書きましたが,英文のストックが頭にある(=典型的なセンテンスを覚えている)ということの大事さはなかなか理解されません.というか,誤解されがちです.これはよく出るセンテンスを無理やり覚えることとは大きく異なるからです.

どちらかというとあまり覚える努力をせずにポンと出てくるセンテンスのストックが大事なのです.例えば,『「意味順」で学ぶ英会話』では,P20で,代名詞の変化や動詞の動作の対象に人が来るセンテンスをI love you.に絡めて説明しています.ここでぼくが前提にしているのは文法がどうこうということは全くわかっていなくても,多くの人はおそらくI love you.というセンテンスを知っていて意味がわかっている,下手すると使えるだろうということです.

で,この前提があると非常に動詞の前にある名詞(相当語句)が動作の主体(doer)であり,後ろの名詞(相当語句)が動作の受けて(receiver)であることを説明しやすいと思います.で,ここから,ドシドシと別の同じパターンのセンテンスを例として出していくことが可能になるわけです.なるべくこういうことができるようにするのが理想だと考えています.

ぼくが5文型に否定的なのも,

Jessica always tells her sister the truth.

Her way of speaking sometimes drives me nuts.

 的な文を覚えていることを英語が苦手な層に要求するのはほぼ無理ではないかな,と思っているからで,しばらく,Who Does/Is Whatのセンテンスだけでしばらく出会ってちょっと引っかかるのを待ったら,と思っているからです.

同時に,強引に覚えることを想定しているのではない,とは書きましたが,初級の段階では典型的なセンテンスを耳にして,書き取ったり,必要ならば,和文英訳(個人的には嫌いです)やパターンプラクティス,語の並び替えなどハシゴになるものを使っても良いから,正しいセンテンスを口にする練習をする方が,変な英文を読もうと急ぐよりも本当は良いと思います.これってある意味,文法をしっかりやることでもあるし,同時に今流行りのスピーキングへの初歩的な対応でもあるのですから.

でも,リーディングが大事という人もスピーキングが大事という人も先を急ぎたがるんですよね.学習的な効果の問題もさることながら,もっとたかがことばの勉強にセカセカしないでゆっくりと構えても良いのに,と思いますが,それぞれの立場で,どうも時代が人を急がせるのでしょう.