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Until it is back 1: 『きほんのきほん』復刊秘話

2013年の夏に出した『TOEIC TEST きほんのきほん』(国際語学社)はぼくにとって非常に大事な本です.それ以前にも何冊か本を出していましたが,それらの本とこの本は決定的に違います.この本は,自分で企画を持ちかけて出版社を見つけて出した本だからです.それまでの本は,編集プロダクション経由で入ってきた仕事で,もちろん,編集担当の人との話し合いで自分の入れたい内容を加えさせてもらったりしたので出来上がった本に不満はありませんでしたが,企画から構成を自分で考えて出したというものではありませんでした.

 

当時はTOEICが人気が出てきて,その中で有名なヒロ前田さんと神崎正哉さん以外の人が次々と実際のテストを受けた知識をもとにした本が出るようになってきた頃だったと思います.多分,たくさん試験を受けると,テーマでのお約束なものが多かったり,テストの出題ポイントのうまさに感心したり,日本の公教育だけではなかなか身につかない普通に英語世界では使われているコロケーションが含まれているのが面白く感じられるのでしょう,それで本試験のような問題を作ってみたくなるようです.

 

で,それはそれで良いことだと思うのですが,他の人がやっていることを追ってもしょうがないし,そういう教材を使えない人に対してのアドヴァイスが学校英語をまずはやれ,というような感じで中学生・高校生用のベストセラーを勧められているのをよく目にして,それはちょっと違うのでは,と思い,この層相手の本を自分で書いてみたくなりました.

 

そこで,企画書をいくつかの出版社に送ってみましたが,当然ぼくのことなんかは誰も知りません.丁寧な断りの返事をいただくか,無視されるのがほとんどでしたが,ひとつだけ国際語学社という出版社から連絡があり,そこの編集長だった小田実紀(みのり)さんと話をすることになり本を出させてくれることになりました.そのすぐ後に,Karl Rosvoldさんからメイルが来て,自分が参加できる企画があれば,というようなことが書いてあったので,「ごく最近企画が通ったけれども一緒にやらないか」という誘いをかけたら快諾してもらい,一緒に本を書くことになりました.その後,何度も話し合いをして,Chapter構成を決めて,書き始めました.小田さんは本の装丁・デザインはものすごくこだわりますが,内容はぼくとKarlを信じて自由に書かせてくれました.最初の原稿は本当に荒かったと思います.英語的にどうだか,訳が正確か,とかTOEIC的にどうか,というよりも出版物としてバランスのとれたものに初校の段階ではまだ全然達していませんでした.ゲラは普通,著者が行なう校正は大概2回ぐらいですが,初校の段階で,ほぼ全ページに加筆修正がびっしりという状態だったので,小田さんは指示通りDTPで修正するだけで大変だったと思います.で,確か5校か6校までやったと思います.最後の方は,Karlと国際語学社まで通ってペン片手に作業を行なっていました.

 

To be continued ...