Write to Do the Right Thing

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Think critically 「考える」ということの難しさ

 

英語スピーキングルールブック−論理を学び表現力を養う

英語スピーキングルールブック−論理を学び表現力を養う

 

 critical thinkingは最近は「批判的思考(力)」と訳されることは少なくなり,「論理的思考力」「ロジカルシンキング」もしくは「考える力」となってきたのは良いことだと思います.

以前ネットで,「批判的思考力がどうこうという上司のミスをベタベタにディスってやったら怒られた」ようなことを書いている人がいて,いや,それはちょっと違うな,と思ったのですが,Critical Thinking (CT)を推進する人たちがthink criticallyができていないということは時々あります.

この辺が難しいところなのですが,「考える力」を伸ばすプログラムを用意するというのはひとつの立場になっている場合,自分たちの立場が間違っている可能性もある・あるいは現場のすべてのオプションを考えると最適ではないということを「考える」のは非常に当事者には難しくなってくるからです.これは,権力を批判するマスコミが,自分たちの「報道という権力」を批判しにくくなるのと同じです.

では,どうするんだ,「考える」のを放棄していいのか,ということになるかもしれませんが,いや,そういうことじゃなくて,あくまで「絶対解」を求めることをやめればいいんじゃないかな,ということです.それも,別に「君のことが云っていることも正しいかもしれないけど,ぼくが云っていることも正しいかもしれないぜ」というような相対主義に立つこととはちょっと違います.「現時点のもっといる選択肢を吟味すると自分はこのように考えている・この立場に立つ.だけれども,条件が変わって選択肢が増えたり,なくなったりしたら,立場を変えるかもしれない」ということを意識することではないだろうか,と思います.ついでに云えばほとんどの人は立場を変えたりはしません.それはそれでいいのだと思います.それよりも,たとえ仮定の話であっても自分の意見の限界点を探していく,自分自身がなぜその立場に立っているのかを,他人の立場を賛成はしないけれどもその背景に立場を理解することで,より明らかにしていく,そういうことがCritical Thinkingの本質じゃないかと思ったりします.まあ,これ自体「云うは易し…」の話なのですが…