Write to Do the Right Thing

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What's in the Magic Box? 玉手箱の中には

 これはこれから出る出版物にちょっとだけ書いたことですが,最近考えることは文構造や語順といった文法系の知識とコミュニケーションを意識したコンテクスト・文脈(context)系のことがどのように絡んでいるか,ということです.

「意味順」で学ぶ英会話

「意味順」で学ぶ英会話

 

 多分,教材などの説明技術に落とし込むには時間がまだかかるような気がしますが,認知英文法(Cognitive English grammar)でいうgrounding, anchoringなどと呼ばれるdictionary entryである抽象的な語をコンテクストに合う形にするという作業をどう考えるか,という問題です.

名詞ならdictionary entryというのは何もついていない単数形です.だけど,実際使うときはそれが数えられるものだったら,概念的なものであれば-sとして「種類一般」を表わすようにするわけだし,そうでなければa, some, the, all, every, her, ...などをつける(もちろんその直後に描写・説明のために形容詞を挟むことなどもあります).

同時に,動詞ならば形を変えるわけでしょう.時制(tense)もあれば,法(mood)を変えることもあり得ます.

で,その部分はどこで起こっているのか,と云えば,田地野先生の「意味順ボックス」で考えれば,最初のモデルではなかった「玉手箱」なのかな,という.

『「意味順」で学ぶ英会話』 では,5Ws & Howを最初から意識させるために,全部ボックスを英語にしたので,「玉手箱」はMagic Boxにしてあります.

[Magic Box]  [Who]  [Does/Is]  [Whom][What]  [Where] [When]   (How)  (Why)

Actually,       that      's  not                  true.

Could            you     carry                   this bag?

な訳ですが,Actually,といった言葉や疑問文を作る(=Moodを変える)ということを含めて,ここが使われていることを考えるとMagic Boxをdiscourse, contextへの窓口と考えられれば面白いんじゃないのかな,とぼくは勝手に考えています.

まあ,今の所はあまりdidacticなところに行きそうな気はしていませんが…

A New Approach to English Pedagogical Grammar: The Order of Meanings (Routledge Research in Language Education)