Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

Is this just a teeny tiny thing? ちょっとのことだけど

サークルのアイドルだったその子は瑞穂さんという名前で,セスと別れた日,彼がこの子と一緒にいることを見てしまったが,その夜に電話がかかってきて,彼がなぜだかよりを戻してくれと行ったので,「結婚してくれるなら」と云って見たら2つ返事でOKした.彼が瑞穂さんと会っていたのは別に誰にも話さなかった.彼はこの女の子と別れると思ったし,その後,サークルで何度か顔を合わせることもあったけれども,2人がまだつながっている可能性はないと思っていた.

奈緒子さんは,女性としての外見的な,ちょっといやらしい云い方をするなら性的な魅力で,瑞穂さんに優っているとは思っていない.あの頃もそうだし,今も多分そう.大人になってお化粧やファッションは上手くなったが,人を惹く大きな目だったり,女性らしい柔らかそうな,かつ健康そうな体つきを自分はしていないことは知っている.

ミシュリーヌやカトリが話していることがちっとも頭に入ってこない.何か自分の中でしっくりいかないことが起こっているのがわかっていて,それを修正しようとするだけでいっぱいだった.でも,ひとつだけ確実に意識にあるのは,今度も黙っていようということだった.しかし,その試みは向こう側にいるふたりにとって壊されてしまう.

はじめにその沈黙を破ったのは夫だった.奈緒子さんに気づいたようで,短い声で瑞穂さんに何か云う.当然離れているので聞き取れない.でも,瑞穂さんは振り返る.そして,驚き,そして,すぐに微笑みを浮かべる.そして,「奈緒子さん!」と屈託のない笑顔で近づいてくる.

瑞穂さんだけの表情を見るとふたりの間には何もないと思うかもしれない.しかし,自分もそうだが,こういう表情をコントロールをするのは一般的には女性は割と得意だ.一方,旦那さんの顔にかすかな「しまった感」が出ているのを奈緒子さんは見逃さない.奈緒子さんは思う,「やっぱり2人は続いていたのか,最近始まったのか,できているのだ」

To be continued ...