Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

As if it was a teeny tiny thing ちょっとのことだと片付けたい

「私,卒業して,テレビ局に入ったんですよ.今日はちょっと先輩に取材をお願いしていたんですよ」

 瑞穂さんは爽やかな笑顔で云う.これは嘘なのかもしれないし,本当なのかもしれない.でも,奈緒子さん自身に瑞穂さんに対してはなんの悪い感情も持っていない.もっと云えば,旦那さんに対してもあまりない.

「そう.忙しいの」この時間が早く終わってくれれば,と思いながら適当に相槌を打つ.

「はい.奈緒子さんは何かなさってるんですか?」

「いや,私は何も.趣味でガーデニングをしているだけ」

奈緒子さん,英語ペラペラなのにもったいないですね.今度私,外国人選手にインターヴューするんですよ.私英語そんなできなくて大変で」

 

 そんな形で2人とは別れた.とくに夫にあなたあの子とできているんでしょ,というようなことを追求する気はなかった.それよりも,自分に対して怒りが出てきた.今の暮らしは自分の選択の結果,得られたと思っていた.ある程度収入を保証できるパートナーについてその中で,自意識を忘れられるようなコミュニティーを見つけてやっていく.結婚はそのためにした.だが,もし,夫が瑞穂さんとずうっと付き合っていたのだったとしたら,そのような選択をしたのは彼なのかもしれない.元々見栄えがする瑞穂さんは表にでたがるはずだ.そういう本命の女性と別れず長く交際するために,とりあえず自分と結婚したのではないかと.夫は頭が良いので,それくらいのことは考える.そう思うと浮気をしたとかそんなことよりも,自分がゲームに負けているような気がして腹立たしかった.

 そんなゲームへの敗北感があることをきっかけに,奈緒子さんを別のゲームに向かわせた.そして,いよいよTOEICにつながる.

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