Write to Do the Right Thing

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知られざる名著(TOEIC編) 番外・美しい秘密

今回は久しぶりに思い切ったことをこっそりと書きます.

TOEIC本は成熟市場と云われています.そして,このような本も出ました.ということで,いい本といい本を書く著者はある程度決まっていることになっています.

TOEIC (R)テスト完全ガイド (100%ムックシリーズ) [大型本] / 晋遊舎 (刊)

ところが,一般的な評価と評価されている本人たちがどう考えているかは必ずしも同じとは限りません.ぼくはだいぶ前にそれなりに売れている本を書き,先日ある本にTOEICに関する記事を書かれた人と話をしたことがあります.

TOEICなどの試験を目的とした英語の勉強をすることが本当は嫌いであること,TOEICというテストを細かく調べることにはあまり興味がないこと,それほど公開試験を受験していないこと,などを知り意外に感じました.ただ,本を書くときにはある程度気を配っていることがあるみたいで,自分が書いたものでないTOEIC教材に批判的な言葉を少し寄せる時には,場面・設定から読み取れるストーリーが面白いかどうかが大事だと語っていました.

実はぼく自体はこの人を批判する気はないんですね.上記のことも公開試験をあまり受けていないことと細かく調べないことは微妙ですが,ぼくも試験対策のみの英語学習はどうかと思うし,少し内容を面白くすることはぼく自身が考えていることです.面白いと思うことは,著者サイドのこだわりとか本音はほとんどと云っていいほど,読者に届かないということです.

そして,これはつい先日のことなのですが,上(↑)に書いたガイド本を見ながら,ぼくは某所でこれもTOEICのベストセラー本に関わった人と話を極秘でしたのですが,その人は,アマゾンその他である部門で定番になったベストセラーをあっさり,

「この本がなんで売れているのかわからない」

とまで云い放ったんですね.ぼく自身は,一瞬笑いそうになりました.ぼくこの人がなぜそういうコメントをしたのかよくわかるのですが,このコメントはTOEICに詳しい,何度も受験していて,新しいTOEIC本に取り組むのが趣味で,ことすればインターネットでコメントをして一家言もつような人からはまったく支持され,理解されたりすることはないだろうからです.言及された本と云うのは,あのよく売れているけど悪名高いやたらと難しい本とかではなく,ぼくでも名前をスラスラ口にできるくらい有名なあの本ですよ.まあ,これだけ著者側の思惑と消費者の求めるものは違うのかと思うとなんとも云えなくなります.

ただ,はっきり書いてしまえば,いまぼくが書いた消費者というのはかなり限定されたものなんですよね.というのは,失礼な云い方が許されるなら上のようにどれが優れたTOEIC本が査定できる人というのは,それなりに英語が出来る人で,試験についての知識もあり,かつなぜだか知らないけれどTOEICTOEIC本が好きで好きでしょうがない人ですよね.この人たちがある基準によって正確に本の質を測定できることをぼくは否定しないし,その人のコメントで助けられた人もいるでしょう.しかしながら,ごくごく普通にTOEICを受けなければいけない人というのは,そういう人ではないし,その人たちをある意味,上記の限定された消費者に変えるようなことは結構危険なことだと思います.

あまり書くとぼくの意図と反して,もしかするとぼくが会ったこともない,名前も知らない誰かを傷つけるか必要に刺激する可能性があるので抽象的な書き方を意図的にしていますが,ぼく自身は,現在のTOEIC本に見られる流行(英語でfadというのに近い)とは別に,なぜこの本を出したいのか(cause)を基準に執筆をすすめていきたいと思います.特にいま関わっている仕事に関しては.だから,もし,本物のテストに近いということ(authenticity)はある程度大事ですが,もし,それがぼくのcauseに衝突するのであれば,そのときは後者を取ります.

本当は,書く側の秘密というのは結構あるのですが,今日は少しだけに留めておくことになってしまいました.のちに改めることにします.