Write to Do the Right Thing

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解説が詳しいというのはいいことなのか

まったくは反対しないものの少し違和感を感じるTOEIC本のユーザーのコメントに
①解説を熟読することが大切 ②解説が詳しい本がいい本である
というのがあります. まず①ですが,日本語で書かれた解説を読むというのは,英語のインプットではないからです.理解できない部分を解説を読むというのはわかるんですけど,もし,英語を読んでいる時間よりも解説の日本語を読んでいる時間が長いのであればそれはちょっと違うのではと思う訳です. 次に②ですが,これは解説がわかりやすいのはいいことですけど,詳しいとなると微妙です.というのは,長ければ長いほど,読むのに時間がかかるわけで,やさしい言葉で書いたとしても敬遠される可能性があるからです. ぼく自身はわかりやすい説明にしようとはしますが,できるだけ解説は短くできれば,と考えています.今書いている本では解説の詳しさよりも短い解説と練習問題のポイントがきっちり結び付いていて解きながら必要な知識を身につけるつくりになっているかということを重視しています. 以前に書いた本はそうではありませんでした.本の企画と書き手が想定しているレベルによるのですが,以下の2つの本では結構変化球を入れたりしました.提示した攻略ルールをそのままあてはめるのではなく,少し応用して考えなければいけないもの(ただし,ぶっとんで難しいものは入れてないはず……)も入っています. TOEIC(R) TESTおまかせ!650点  (ユーキャンの資格試験シリーズ) [単行本(ソフトカバー)] / Yosuke Ishii/Vickie D. Winston (著); ユーキャンTOEIC(R)テスト研究会 (編集); 自由国民社 (刊)1日15分で730点 TOEICテストの押さえドコ [単行本] / 石井 洋佑, Michael Greenberg, Vickie D. Winston (著); テイエス企画 (刊) 今回の本は語学的にも攻略論的にも,鉄板中の鉄板,基礎中の基礎をしぼりにしぼりって書いて,その上でアイテムライティングをすすめていくので類をみない本になるはずです.といっても,全くのオリジナリティーというものがこの世にあるわけではなく,ヒントになる本はいくつかありました. 実は,最初にきっかけを与えたのは,TOEICでも英語の本でもなく,たまたま書店で目に付いたこの本でした. 和田式センター数学I・A―新課程 (新・受験勉強法シリーズ) [単行本] / 和田 秀樹 (著... 正直,数学は全くわからないのですが,センター試験にしぼった基礎力をつけながら,良問をこなしていくというつくりになっているようで,このTOEIC版をつくりたいな,と考えたわけです.TOEICの頻出事項をマスターした本ならすでにいくらでもでているけれど,この「基礎力をつける」という部分がミソで,この部分をカヴァーしている本はあまりないんですね. ただ,中学生用の文法書にあるような解説を全部入れてもしょうがないので,基本知識を定着させる部分をどうしようかは結構ごく最近まで悩んでいました.まあ,いまも悩んでないわけじゃないですけど. 必要な練習問題を解かせながら,必要なポイントに気づかせるというやり方はこの本から学びました.といっても,実際いま書いている原稿の構成自体はあまり似ていません.パクリではないはずですが,ヒントを大きく得たのは確かです. 日本語からはじめる新TOEICテスト20日間基礎強化ワークブ [単行本] / ヒロ前田 (著); アルク (刊) しかし,だいぶ前からこういう本を出そうと考えていたのに,実際の作業に入ると,最初に考えていたものとはだいぶイメージの違うものになりそう(勿論,最初のcauseは変わっていない)で,面白いなあ,と思います.