Write to Do the Right Thing

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読解力という定義しにくいもの 1

TOEICでも対策がいちばんしにくいのはPart 7でしょう.攻略法はもちろんありますが,読む力をどうつけるかという問いに対してあまりそれらしい答えが書いてある参考書の類はTOEICという枠をはずしてもあまりありません.

高校生が大学受験用に使うものとして「英文解釈」という名のついた本がたくさんありますが,これは読解力とは実はそんな関係ないことが書いてあります.どちらかというと文を読むときに文法の知識をどう応用するか,どう訳すかということが書かれていると云えます.

もちろん,語彙・文法という要素は英文を読む上で不必要なわけではありません.しかし,それだけで長めの文を理解して読めるかというとそうではないでしょう.ひとつのセンテンスがわかっても複数のセンテンスの組み合わせによって生まれる意味を感じ取ることが読解力だからです.

ひとつの真実はある程度の読解力は徹底的に読むということによってしか鍛えられないことです.じつは英語力と言うのは,文法と単語をデータベースのごとくひたすらためていくのではなくて,各学習者が言語活動を通じて,仮説と検証を繰り返してできた(できつつある)システムのようなものらしいので,それには言語活動である読むことをしないことには力はつかないのです.

ただ,読めばいいというのは,非常に教える側の人間からするといい加減なアドヴァイスに映ります.そこで,自分の権威を振りかざすため(だかどうかは知りませんが),ほとんどの日本人のリーディングクラスは文法訳読になってしまうという問題を抱えています.日本語にすることの全てが悪というつもりはないですが,必要以上に日本語の構造に引きずられたり,単に教える側がそれしかできないからというのでは少し悲しい気がします.

さて,話がそれました.とにかく,読解力をつけるには読むのがまずしなければいけないことです.ここでは多くは書きませんが,自分の実力にあった難しすぎない,かつ興味をもてるリーディング素材を読むのが最も効果的です.難しいのをちょっと読むより,やさしいのをたくさん読むほうが効果的です.しかし,多くの日本人は難しいことをしたがるんですけどね.

ただ,読むことは必須ですが,それだけで十分かというとそうではないです.これは証明はされていませんが,少しでいいのですが,やや長めのものを「話す」「書く」という練習をすると読解力がつくと思います.自分で1文ではなく,複数の英文をつくる作業をするといやでもあるひとつの文が前後の文にどう関わっていくかを意識するようになります.というかぼく個人の場合はそうでした.その体験が読む際にも生きてきます.

(つづく)