Write to Do the Right Thing

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基礎からはじめる ロジカルライティング その1

さて,この前,「クリティカル・シンキング」とか「ディベート」とか「論理」とかだけでなく「政治」も公教育として教えるべきだ的なことを書きました.しかしながら,そうは云ってられないので,ここでは論理的な書き方・話し方を英語でする上で基礎になるかなとぼくが思っていることについて書きます.

ただ,書いておきたいのは,本当は「ロジカルライティング」という用語をぼくは好きではありません.あえて書いたのは今風の書き方をしてみただけです.英語圏ではlogical writingという表現はそんな使われていないからです.Write logicallyとは云うかもしれないですが.

で,実際に進む前に「英語は論理的だ」と英語を教える人はよく云うと思いますが,ぼくはこの表現に2つの点で違和感を感じます.まず,ある言語が別の言語より論理的なんてことがあり得るのかということです.面倒なのでこれにはそれ以上書きませんが.次に,「論理的」ってなにかということ,日本語を論理的じゃないと云っておいて,もし,論理的であるということを定義でないならば,その人が「論理」を教えることができるのだろうかということです.

で,個人的には「論理的な」という形容詞はあんまり使いたくないので,ここでは「ロジカルな(logical)」という言葉をこれから使うことにします.辞書では

1) seeing natural, reasonable, or sensible

2)following or able to follow the rules of logic in which ideas or facts are based on other true ideas or facts

Oxford Advanced American Dictionary

こんな感じになっています.1)は簡単に云えば「わかりやすい」ということでよね.そりゃわかりやすいに決まっているけれども何がわかりやすくなるか,っという話で,そこで 2)は「考えや事実が他の考えや事実に基づいているというロジックの手続きを踏んでいる」という訳ではいまいちよくわからない,というかこの定義自体は学問としての「論理学(logics)」でいうことに近いので,もっと根源的なレベルで「ロジカルな」ということの定義が必要になってくる気がします. 

で,簡単に云うと,「ロジカルな」というのは「読み手/聴き手にとって解りやすい文になっている」そしてそれは「決まった手続きに沿って」なおかつ「それぞれの語,文が意味的にしっかりとつながってい」るので「次の構成が予測できるように」なっていることを云います.

面倒なのでこの定義が何で正しいかは今回は書かないことにします.ここでは,それを英語でのアウトプットにおいて実現するにはどんなことを知っておいたことがいいかを数回に分けて書くことにします.

ただ,書いておくのは本当に基礎の基礎です.だから,時間のあるあなたがこのひと続きの記事を全部読んでくれても,まだ,完全に英語のネイティヴスピーカーや上級者が「ロジカルな」文章だと認めるものを書くまでには達さないかもしれません.ただ,それに至るまでの土台にあたることを書いておきます.

上級技術よりもこれらの基礎をまず身につけることが大事だということをわかっていただければと思います.説教くさい先生とかの人種は基礎をコツコツ,とかいいますよね.しかし,本当の意味での基礎を身につけることを大事にしている人は驚くほど少ないと思います.

そして,その基礎というのは,「知っている」ではダメで徹底演習によって「身についている」状態でなければいけません.

(つづく)