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Write to Do the Right Thing

I create things and write about them here as well as other stuff. Views are always mine.

基礎からはじめる ロジカルライティング その3

Writing
さて,前回では,まず自分の考えを簡潔に最初に述べるのだ,ということを学びました.次は少しずつ,それを補足していくわけです. しかし,その前に,とりあえず,全体の構成を教える役割をする文を1つはさんだほうが無難です.だから,2)で
I have three reasons to support this.
というセンテンスを入れるわけです.もちろん,理由が2つしかないならば,
I have two reasons to support this.
でいいし,いくつかこれを書く/話した時点で決まっていなければ,
I have a few/a couple of reasons to support this.
で構いません.これは一応なくてもいいのですが,あったほうがいいです.こういう文があると,聴き手/書き手は,「ああ,これから具体的な情報が3つ/2つ/いくつか来るんだな」とわかりますから. その後,具体的に,書く理由を述べていきます.この場合もわかりやすくするために,書く理由の前に構造を教える標識となる表現をつけます.これをtransitional phrases, discourse markersなどと呼びますが,別にそんなことはどうでもいいです.とにかくつけてください.本当は,たとえば,最初の理由なら
To begin with, At first, My first reason is that...
などいろいろあるのですが,それはみなさんにお任せします.あくまで,おおまかな構成を身につけていただくのが最初ですから.さて,この場合,いちばん好きな理由を書くのですから,まあ,適当に3)「やさしい」4)「きれい」5)「お金持ち」と3つ並べると
First, Maho is very considerate. Second, Maho has good looks. Third/Finally, Maho has a lot of money.
こんな感じでしょうか.で,できれば,first, second, thirdにつづく文の主語というか先頭はなるべく,自分のstatementのkey word(主題のカギを握る言葉)を使うのがコツです.最初のstatementでぼくは「ガールフレンドのMahoが好きです」と書いたので,そのMahoを主語にしています. これも,以前述べたなじんだ情報を英文の前の方にもってきて,新しい情報を英文の後ろのほうにもっていくという複数の英文を作るときに知っておくべきことに関係しています. さて,これらの理由を述べたら,最後に,自分がいちばん最初に述べた意見をもう1度別の言葉で繰り返します.冒頭ではI love...を使ったので,loveの言い換えにcare aboutを使ってみましょうか.
Because of these reasons, I care about Maho more than anybody else.
で完成です.もう一回最初に戻ってまとめてみますね.
I love Maho -- my girlfriend. I have three reasons to support this. First, Maho is very considerate. Second, Maho has good looks. Finally, Maho has a lot of money. Because of these reasons, I care about Maho more than anybody else.
いかがでしょうか.もちろん,これはあくまで基本であり,理想とは程遠いです.突っ込みを入れれば切りはないですか.たとえば,「やさしい」「きれい」「お金をたくさん持っている」がどうして好きになるのかわからない人もいる(これは発言者側からの視点で,発言の受信者にとっては必ずしも自明ではないです)ので,本来ならばそれぞれの理由はより具体的にしなければなりません.ただ,そうすると英文が難しくなってきます.
First, Maho always cares about me. Second, Maho's gorgeous looks always make me happy. Third, Maho financially supports me at times.
また,それぞれの理由の直後に1,2文細かい説明をつけるのが,将来的にはできるようになったほうがいいでしょう.しかし,繰り返しますが,それは基本を身につけた後なのです.とりあえず,まずはこのレベルのことであれば,基本中の基本を短い時間にできればあまり日本語を挟むことなく最初から英語で作れるようになるように練習することが大切です. このレベルに達していれば,うまくないけれどなんとなく云いたいことはわかる英文に仕上がっているので,上を目指したければ,ネイティヴや上級者に見てもらったりすれば,どうすればよりいいものになるか指摘してくれます.でも,このレベルまでにも達していなければ,正直,ネイティヴは何を云っているかわからないので直しようがない(勿論,表面的な文法やスペルミスは直せるかもしれませんが)はずです. また,普通のライティングのクラスで学習する,Introduction, body, conclusionといったエッセイの構成やnarrative, descriptive, expository, persuasiveといった基本的な類型別ごとの書き方をパターンに沿って書く練習もこのレベルに達すると比較的容易に学ぶことができます(あくまで,比較的であり決してやさしくはありません). とりあえず騙されたと思って,似たようなpromptを作ってみて,自分で話してみる/書いてみるという練習をするといいと思います. 以上が基本です.おそらく多くのライティング教師は受験畑の人であれ,英米のアカデミック・ライティングを教えようとしている人たちはこの基本は英語が苦手な人を含めて身についていると勝手に勘違いしていますが,とりあえず,どんな学習者もアウトプットを考えるならばこの土台作りに腐心するというのが現実的な処方箋だと思っています.