Write to Do the Right Thing

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Put 'em down!

ある県立高校の英語の入試問題にかなりシュールなものがあり,なかなか傍(はた)から見ると面白いのですが,かなりテストとしては何を評価しているのが見えにくい問題ではないでしょうか.

同じ問題を教室内でアクティヴィティーとして使い,グループごとにどういう答えが相応(ふさわ)しいかを発表してもらい,それをクラス全体でシェアーしてどれがいちばんいい答えか投票するとかいうのであれば非常に面白いんじゃないかと思います.

ぼくなら,ふざけていいなら,こんな風に答えるかもしれません.

Dad, what are you doing? All right. Just stop there. Let me give you a hand. How many times I told you?  You have to think before you act.

まあ,犬の名前や弟の名前を入れていないので,こんなのを後につけるかもしれません.

My hands are dirty. I am washing Rocky. Where's Sam, by the way?
真面目にテストとは関係なく,ぼくがこの犬を洗っている男の子なら,こう答えるでしょう.
- Stop!
- Put them down!
この非常に面白い入試問題の絵で1番変なのは,このお父さんはJackの目の前まで来ていることです.このまま歩けば激突.だから止まってもらうか,運んでいる箱を一旦置いてもらうのが定石,だと考えます.自分のいまの状況をこちらが見えない相手に英語人はたぶん云わないはずです.そうするとこうなってきます.

よく見ると,20語前後で書くように云われていますから,最初のものも今回のものも解答としては適切ではないようです.

解答例はこんな感じになっています.この解答例がいけないわけではないのですが,まあ,コミュニケイション能力をおそらく見ようと意図したのかもしれませんが,突っ込みどころ満載の問題と云えます.

ところで,ふと思ったことなのですが,この絵の状況の不自然さに対する突っ込みは受験している中学生でも同じように感じることだと思うんですね.特に,「俺/私なら,このお父さんにまず置けっていうな」ということは考える人も多いはずです.

でも,たぶん,ぼくが書いた
Put them/those boxes down.
がパッと表現として出てくる人はほとんどいないと思います.高校生ではどうでしょうか.たぶん,少ないと思います.大学生では? 同じことです.残念ながらデータはありませんが,よほどの上級者で,かなり英語を話しなれていないとこの表現はでてこないんです.

ただ,この表現は別に奇特なかなり口語的な
What are you up to?
のような表現とは違います.ごくごく普通の表現です.自分としてはここの部分は基本です.これはget down toのような句動詞ではないので,身につけておいてほしい基本中の基本の表現で,これは日常会話だからいらない書き言葉重視でいいんだ,ともし云うのであればぼくはその人の言語観を疑います.

いま英語教育改革が叫ばれていますが,こういう表現が中学までとは云わないが,高校卒業までにはなんとかでてくるような授業をしてほしい.別にそのために「英語を英語で」,「多読」,「訳読」,その他どんな方法を使っても,組み合わせてもいいからこういう当たり前の日常表現を普通にマスターするような英語教育に近づけてほしいと思っています.




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